WBCベストナイン受賞者の活躍を振り返る 大谷翔平は投打で侍ジャパンを牽引

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三塁手 Y.モンカダ(キューバ) 打率.435 1本 5打点

【Photo by Gene Wang/Getty Images】

 負ければ大会からの敗退が決まるパナマ戦で4打点の活躍を見せると、続くチャイニーズ・タイペイ戦ではソロを含む3安打をマーク。準々決勝のオーストラリア戦では4出塁で中軸の前に好機を演出し、ベスト4進出に貢献した。3戦目から4試合連続でマルチヒットを記録しており、大会トップタイとなる10安打をマーク。1打席あたりの投球数は4.74と粘り強いバッティングで、チームにとって効果的な働きを披露した。

遊撃手 T.ターナー(アメリカ) 打率.391 5本 11打点

【Photo by Eric Espada/Getty Images】

 アメリカが優勝していればMVPは間違いなく彼だったはずだ。準々決勝以降の3試合で打率.500、4本塁打の固め打ち。特に準々決勝のベネズエラ戦で2点ビハインドの8回に放った一発は、逆転のグランドスラムとまさに値千金の一打だった。スタメン6試合のうち6番が2試合、8番が1試合、9番が3試合と、これだけの打力を持つ選手が下位打線を務めたことが今大会のアメリカ打線の恐ろしさを物語っているだろう。

外野手 吉田正尚(日本) 打率.409 2本 13打点

【Photo by Masterpress - Samurai Japan/SAMURAI JAPAN via Getty Images】

 1次ラウンドでは4試合で8打点を挙げ、16日のイタリア戦からは4番として出場。同試合ではソロを含む2打点をマークすると、次戦のメキシコ戦では7回にライトポール際に飛び込む起死回生の同点3ランを放つなど、勝負強い打撃で多くの得点をたたき出した。13打点は、WBCの1大会における打点の新記録。今季からMLBに挑戦するスラッガーにとって、自身のバッティングを一足先に世界にお披露目する形になった。

外野手 M.トラウト(アメリカ) 打率.296 1本 7打点

【Photo by Megan Briggs/Getty Images】

 M.トラウトのハイライトは1次ラウンドでのメキシコ戦敗北後の2試合になるだろう。14日のカナダ戦で初回に3ランを放つと、続くコロンビア戦ではチームの3得点をすべて自らの打棒でたたき出した。その後チームは徐々に調子を上げて決勝までたどり着いたが、ここでのキャプテンの奮起がなければ予選敗退の危機すらあったはずだ。1度崩れかけたチームを引っ張り、決勝まで導いたキャプテンシーは称賛に値するものだった。

外野手 R.アロサレーナ(メキシコ) 打率.450 1本 9打点

【Photo by Chris Coduto/Getty Images】

 リードオフマンとして出塁率.607と好成績をマーク。放った9安打のうち7本が長打と持ち前のパワーも発揮し、打線の火付け役として優れた働きを見せた。決勝進出をかけた21日の日本戦では、岡本のホームラン性の打球に対してフェンス際でのジャンピングキャッチを披露するなど、守備面でも大きく貢献。安打を放った際などに見せる腕を組むパフォーマンスはファンの心をつかんでおり、ムードメーカーとしてもチームを盛り上げた。

指名打者 大谷翔平(日本) 打率.435 1本 8打点

【Photo by Eric Espada/Getty Image】

 イタリア戦では極端な守備シフトの中、誰もが予想しないセーフティバントを成功させてチャンスを演出。勝利への飽くなき執念を見せ、その後のビッグイニングを生み出した。メキシコ戦では9回にG.ガイェゴスの初球を捉えると、ヘルメットを投げ捨てて激走し、二塁ベース上で大きなアクションとともにチームを鼓舞。侍たちの闘志をかき立てる一打は村上のサヨナラ打を呼び込み、そのままチームは世界の頂点へと上り詰めた。

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日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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