【J1第5節】川崎vs.C大阪は1番人気でも5.2倍 今節の最低倍率は「福岡 1-0 湘南」の3.6倍
広島vs.柏は「引き分け2-2」が驚きの3.9倍
そして、序盤の混戦を受けてか、今節の各試合の1番人気オッズを見渡すと、軒並み4倍台以上の高値がついている。その中で“最も堅い”とサポーターから支持を得ているのが、「福岡 1-0 湘南」の3.6倍だ。
福岡は、すでに投票が締め切られたJ1優勝予想くじでは下から4番目、15番人気の56.2倍というオッズが示すように前評判は高くはなかった。ところが、開幕戦こそ敗れたものの、その後は無敗で2勝1分け1敗・勝ち点7の7位。好調をキープしたままホーム戦を迎える。対する湘南ベルマーレは開幕戦で5-1と最高のスタートを切ったものの、以降は勝ち星を挙げられず1勝2分け1敗・勝ち点5の10位。前節はホームで0-2と今季初黒星を喫してしまった。この直近の勢いの差がオッズにも表れたようだ。
また、1番人気スコアが3倍台と高い支持を集めている試合がもう一つ、同じく日曜に行われるサンフレッチェ広島vs.柏レイソルだ。その予想スコアの1番人気なのだが、なんと「引き分け 2-2」の3.9倍!
先に挙げた川崎vs. C大阪がそうであったように、引き分けのスコアが上位人気に来るのは決して珍しいことではない。ところが、この試合の勝利予想チームの投票率は広島が51%と過半数の支持を得ている。それにも関わらず引き分け、しかも「2-2」というサッカーの試合ではそう多くは見られないスコアに頭一つ抜けた人気で投票が集中しているのだから驚きだ。
サポーターの支持通り「引き分け 2-2」で決まるのか否か、オッズの観点からはある意味、広島vs.柏が最も注目したい一戦かもしれない。
(文・森永淳洋)