工藤公康が「大谷翔平の超一流マインド」を分析! 真似できない“飽くなき探求心”とは?
周囲への感謝の気持ちを忘れない心
工藤氏は、大谷翔平の経験や思考の積み重ねのすべてが今につながっていると分析している 【Photo by Masterpress - Samurai Japan/SAMURAI JAPAN via Getty Images】
あの年齢で、自分が周囲から支えられていることを理解し、有難く日々を過ごすことが自分のパフォーマンスの向上につながると考えていることに、私は敬意を払わずにはいられません。
周りの方々への感謝も含め、これまでの経験や“どうすれば”という思考の積み重ねのすべてが、大谷選手のパフォーマンスや、野球における“引き出し”になっているのだと感じています。
何かおかしいと感じたり、少し違うなと思ったら、そういった思考や経験の積み重ねによってできた引き出しを活用して途中で修正したり、対処法を導き出すことができる。豊富な引き出しがあるからこそ、マウンド上やバッターボックスでも、自分の体や動きに対しての感覚を研ぎ澄ますことができ、野球のパフォーマンスにもつながっているのではないでしょうか。
前回の中国戦での登板も、自分の調子や状況を理解・整理したうえで、その試合のことだけでなく次の試合のことも含めて、自分のボールを確認していたのではないかと思います。
WBCでの活躍もそうですが、大谷選手のこれからの活躍も、私はとても楽しみにしています。
(企画構成:スリーライト)