W杯戦士とコンビを組むJ2町田の大卒新人 平河悠の“三笘”を感じる強烈なプレー
デュークが前線のターゲットに
デューク(写真右)はオーストラリア代表FWで、空中戦の強さが光る 【(C)FCMZ】
デュークはこう述べていた。
「私は長身でフィジカルを生かしてプレーするストライカーですし、中盤とのつなぎ役もできます。(仙台戦は)そこがしっかりできたと思います。少し(前線で)孤立していた感じはありましたが、トレーニングマッチはあまり出ていないので、まだ詰める部分はあります。ただ今日はクリーンシート(失点0)で試合を終えていますし、チャンスもしっかり作れている。あとはそれを決めるだけなので、悲観していません」
平河はデュークとの連携についてこう口にする。
「競り合いになったら勝ってくれますし、そこを信じて裏に走っています。お互いが目を合わせて、パスを出したり受けたりできています。もっとコミュニケーションを取って、合わせていきたい」
町田と平河のポテンシャルに期待
一方でデュークやエリキとともに、平河が個としてJ2で違いを出せる人材なことは開幕戦を見れば分かった。町田の前線はそれぞれの持ち味に違いもあって、いい補完関係が生まれる気配もある。連携の深まりは未知数だが、一方で楽しみだ。
Jでもトップレベルの外国籍選手とともにプレーすれば、単純に平河の強みはより引き出されるだろう。ポジション争いに勝ち続けることは容易でないが、このレベルで経験を積めれば五輪代表レベルに化ける可能性もある。チームとしてのポテンシャルが大きい2023年の町田を見ていて、平河は“個”として最大のポテンシャルを感じる存在だ。