【WBC優勝候補分析】アメリカは豪華絢爛のスター軍団 攻略の鍵は“意外”な機動力封じ?
キャプテンは現役最高と称されるスーパースター
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日本から見た警戒と攻略のポイントは?
試合終盤のキーポイントは、右投手との対戦だ。先述のようにアメリカ代表には左腕のリリーバーがほぼいないため、左投手を苦手とする打者は不安材料が薄れる。昨季は大谷翔平がMLBの左投手に苦戦していたが、試合終盤は彼の打力を発揮しやすい環境となるだろう。
守備面で警戒したいポイントは、アメリカ代表の機動力だ。野手陣には盗塁王を2度獲得した実績を持つターナーをはじめ、昨季のMLBで20盗塁以上をマークした選手が5人。それ以外にも、トラウトやゴールドシュミットには過去に30盗塁以上を記録したシーズンがあり、走塁意識の高い選手が揃っている。破壊力のある打線に意識は向きがちだが、勝負どころの盗塁には十分な注意を払いたい。当然ながら投手のクイックやけん制、甲斐拓也ら捕手陣のスローイングが流れを変えるワンプレーとなる可能性もある。また、侍ジャパンは落ちる変化球を武器にする投手が多いため、キャッチャーはワンバウンドの投球に対するケアがより求められる。
今大会で日本がアメリカと対戦が実現するとなれば、組み合わせの関係から必ず準決勝となる。2017年の前回大会は準決勝で1-2と日本が敗れているアメリカ代表だが、ロースコアの接戦自体はゲームプランに沿った展開だった。今大会の侍ジャパンも高い投手力を誇るだけに、アメリカ打線が相手でも大量失点の可能性は低い。前回対戦時はアメリカに先制を許したこと、守備で失点につながるミスが出たことの2点が響いた。2017年のリベンジを果たすためにも、細かいプレーの質を追求した日本らしい野球を見せてほしい。