【基礎アイアン講座】 クラブフィッター小倉さんが語る「マッスルバック」と「キャビティバック」の違い

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今回はクラブフィッター小倉勇人さんが、アイアンのヘッドタイプについて解説。中でも、中・上級者に人気のマッスルバック(MB)とキャビティバック(CB)の違いを解説していただきました。

小倉さんが今回紹介したアイアン

アイアンのヘッドタイプについて

アイアンのヘッドタイプは大きく分けて4つになります。マッスルバック・キャビティバック・ポケットキャビティ・中空モデルの4つです。

主に中・上級者、つまりゴルフのキャリアが長くてスコアをどんどん追求する人によく使われているのが「キャビティバック」と「マッスルバック」の2つになると思います。

マッスルバックとキャビティバックの違いは何?

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今回はブリヂストン「B-Limited 220 MB アイアン」と「221 CB アイアン」を使って説明していきたいと思います。

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マッスルバックの特徴

形状的には、バックフェースに装飾がほとんどないものをマッスルバックと呼びます。ブレードアイアンと呼ばれるときもあります。

昔はバックフェースの段差がなかったり、ペラペラの板にフェース面がついているような形でしたが、よりボールのコントロールをしやすくするために徐々に形が進化して、多くのマッスルバックは2段の形に落ち着きました。

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少し下の方が厚いのはフェース面の重心位置を下げるためです。昔のアイアンは重心点が高く、芯に当てづらく難しいものが多かったです。

最近のアイアンはネックもそれほど長くなくて、普通に打って十分芯に届くようになりました。昔のアイアンのイメージで「マッスルバックってすごい難しいんでしょ」って言う人も多いんですが、今のマッスルバックはそれほど難しくないです。

マッスルバックは重量配分がそのままで、ヘッドの追従性がありシャープに動くので、操作性が高いと言われることが多いです。

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キャビティバックの特徴

キャビティバックは見てわかるように、バックフェースの内側中央が削られている状態になっています。

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削っている理由は余剰重量を作るためです。その余剰重量を外周部分に配分することで、上下左右フェースの芯を外したときに、ヘッドのブレを抑える設計になっているので、キャビティバックの方が直進性が高くミスに強いと言われています。

えぐれ具合によって、重量配分の量が変わります。ちなみに、削られている部分が浅い「ハーフキャビティ」は少し操作性が残っているタイプになります。

ミスにもやさしくしたいけど操作性も残しておきたい、そこはどうしても相反するんです。重量配分を外に持っていくほどヘッドの動きが穏やかになるので、操作性は低下していきますが、その分ミスの寛容性が上がっていくと考えれば分かりやすいと思います。

メーカーはいろいろ工夫して何とか両立できないかと考えてはいるんですが、やはりやさしいものほど直進性は高いが、操作性は低くなると考えていいと思います。

上達志向の人におすすめのアイアンタイプは?

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長く使いたい、上達してもこのアイアンを使いたいと思うなら、基本は通常のキャビティモデルがおすすめです。

上達すると、ボールコントロールは必須になってきてスコアの追求がしやすくなってきます。最初はやさしいモデルでゴルフを覚えていくのもいいんですけど、上達して技術が身につけばつくほど、直進性の高いオートマチックなモデルでは、物足りなくなる人が多いです。

どこで打ったか、どういう球が出たかというフィードバックが自分の感覚で分かりやすく、さらにボールをコントロールする技術を身につけたいと考えるのであれば、バランスがいいのはキャビティバックだと思います。

道具を選べるのがゴルフの楽しみ。道具にこだわるのも楽しいですよ。

マッスルバックとキャビティバッグのアイアンをチェック

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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