今夜は1番人気の信頼度絶大の一戦！さらに枠や展開に恵まれそうな伏兵馬も？／佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
その中で注目を集めるのが最終レースです。
YouTubeでの予想生配信番組「SAGAリベンジャーズ」の名を冠したレースで、日によって様々な条件を設定しています。
それに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜もデータから佐賀最終レースの的中を目指します。
1番人気の信頼度がエベレスト級に高いレース
競馬リポーターの大恵陽子です。
今週はイレギュラーで木曜日も開催された佐賀競馬。
最終レースは堅い決着ながら点数を絞って的中でき、いい流れに乗りたいところです。
さて、佐賀最終レースは何種類か存在しますが、今夜は特別な条件がつかない「C2」「1400m」。
傾向としては上位人気馬の信頼度の高さがあります。
具体的には単勝3番人気以内の馬が複数頭、3着以内に入ることが多く、直近1年で今夜と同条件の最終レースでは23レース中13レースと過半数がそれに該当。
中でも1番人気の信頼度は高く、表1の通り勝率52.2％、3着内率87.0％。
2～3番人気と比べて飛び抜けて高い数値で、1番人気は無条件に狙っていいと言えるでしょう。
なお、パドック周回前に馬券を仕込みたい方は、佐賀競馬公式HPで無料公開されているネット新聞「うまかつ.net」を参考にするといいです。
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差し馬もたびたび好走。その条件をおさらい
1周1100mの小回りコースではありますが、ゴール直前で中団～後方の馬が差し切る場面もよく見られる佐賀競馬。
今夜と同条件の最終レースでも直近1年での23レース中17レースで「1コーナーを6番手以下」で運んだ馬が3着以内に入りました。
では、どのくらいの末脚を使える差し馬だといいのかについては、先々週（1月11日付）の当コラムでも触れた通り。
最終レースにこだわらず、昨年のC21400m全体を調べたところ、「上がり3ハロン39秒台前半より速い上がりを出した馬」の信頼度が高い結果となりました。
具体的には、39秒0～39秒4の上がり3ハロンを出した馬は勝率28.3％、連対率41.3％、3着内率69.6％。
近走成績が4着以下であっても39秒4以下の末脚を使えた馬がいれば、相手関係や展開次第で3着以内に入る可能性が高そうです。
参考までに1月11日付のコラムで使用したグラフと、そのコラムのリンクを貼っておきます。
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伏兵好走の可能性は？
一方で、今夜は特別な条件がつかない一般的なC2戦のため特有のデータは少なく、今回は人気薄の馬の好走の可能性を個別に探ってみましょう。
まず注目したのは⑧パンケーキ。
3走前は逃げて2着、前走も2番手から運んで2着と好走する一方で、逃げ・先行できないと着順を落とす傾向がハッキリと見られる馬です。
「うまかつ.net」の出馬表で右端から4つ目の脚質別連対成績には「逃2、先3、差0」との記載。
これは生涯成績のため、佐賀競馬に限定してもう少し詳しく見てみると、2番手以内につけることができると連対率60％ということが分かりました。
このうち逃げたのは2回で、8枠9番から1着、6枠6番から2着。
2番手につけたのは3回で、7枠8番から9着、8枠10番かた5着、2枠2番から2着でした。
枠は内でも外でも好走できているので、おそらくは同型の存在次第なのでしょう。
今回は内の④エムシージャドゥが逃げて、その2番手外につけられると好走パターンにハマりそうです。
あとは移籍2戦目で位置取りが前進した⑤ナッシングオンユーや、叩き2走目で前目のポジションが取れそうな⑦カイマナエレエレ、移籍初戦の⑨マジカルモーションがどのくらい主張してくるかでしょう。
外枠こそが理想条件！？な人気薄
「うまかつ.net」の出馬表で右端から2つ目の枠別連対成績では「内1、中3、外5」という極端に外枠好成績でした。
また、脚質別連対成績では「逃0、先2、差7」。つまり、外枠の差し馬という特徴が読み取れます。
同馬はJRA未勝利から笠松を経て5走前から佐賀に移籍してきました。
そこで笠松と佐賀での馬番別成績を調べてみると、7番から外だと連対回数が多いだけでなく、連対率も高いことが分かりました。
あとは差し届くかどうか。
4走前に上がり3ハロン38秒0の末脚を使って2着に入っているので、前述の差し馬好走の条件にも当てはまります。
では、気になる予想と買い目は？
「うまかつ.net」では⑨マジカルモーションに多くの本命◎印が並びます。
金沢から移籍初戦ではありますが、金沢B2クラスで3走前に勝っており、調教欄は「仕上がりは順調」との短評。
人気の一角となりそうですが、唯一の不安は移籍初戦で環境やコースが変わること。
そのため、軸は別馬に。
⑤ナッシングオンユーは移籍2戦目だった前走が3コーナーで内をすくって一気に先頭に立つと、直線は終始持ったままで圧勝でした。
勝ちタイム1分31秒4も出走馬中最速（直近5走において）。
移籍初戦から位置取りを前進できた点も好印象です。前走より相手関係は強くなりますが、前走タイムからは中心となるでしょう。
⑦カイマナエレエレは約1カ月半ぶりだった前走で差して3着。
いつもより1列後ろのポジションとなりましたが、上がり3ハロン39秒6で差してきました。
それまでも上がり3ハロン38秒台を連発。久しぶりをひと叩きしたことで末脚に磨きがかかることと、位置取りの前進が見込めます。
このクラスで安定して走っていますし、前走に続き狙いたい馬。
④エムシージャドゥも堅実な馬。
⑦と同じ前走は3番手から運んで2着でした。今回も安定して上位争いが見込めます。
そして、人気薄での狙いは⑧パンケーキと⑫フェアリーパイン。
基本的に堅く収まりやすいレースのため、「来ればラッキー」程度に、相手に入れようと思います。
買い目は3連単2頭軸マルチ
⑤⑦-④⑧⑨⑫ 24通り
文・大恵陽子（おおえ ようこ）
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック！地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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