人気アマが試打!タイトリストの最新フェアウェイメタル「TSR 2」「TSR 3」を比較してみた

スポナビGolf

【スポナビGolf 】

先日発売されたタイトリスト「TSR シリーズ」のドライバーはとても評価が高く、買い替えた人も多いのではないでしょうか?

TSR シリーズはドライバーと同時にフェアウェイウッド(フェアウェイメタル)も発売されています。今回はオレンジマンがフェアウェイメタルを深堀りしていこうと思います。

TSR2、TSR3 フェアウェイメタルについて

【スポナビGolf】

今回試打するのは、TSR2、TSR3の2機種です。

まずはスペックの確認から。

■TSR2 フェアウェイメタル
ロフト=18°
シャフト=TSP 111 50(S)先中調子
長さ=42インチ  

■TSR3 フェアウェイメタル
ロフト=18°
シャフト=TSP 310 60(S)中調子
長さ=42インチ

どちらも純正シャフトですが、TSR3はTSP 310のみで、TSR2にはTSP 111とTSP 310の選択が可能です。
また、フレックスもTSP111 は(S)と(R)でTSP310は(S)のみになります。

見た目の違い

【スポナビGolf】

写真ではなかなか伝わりにくいですが、2つを並べて実際に見ると一目瞭然。明らかにTSR3のヘッドがコンパクトで、一回りかもしくはそれ以上に小さく見えます。

この時点で、視覚的に難しいと感じる人も少なくないと思いますが、いざ打ってみると案外そうでもなく、その辺りは後述していこうと思います。

ソールを見てみると、TSR2には固定されたウェイト(脱着可能)が装着されているのに対して、TSR3では可動式のウェイトが装着されています。前作TSi3では調整が3パターンでしたが、今回から5パターンに増え、より細かい調整が可能となっています。

実際に見る試打データ(5球平均)

TSR2 フェアウェイメタル     

【スポナビGolf】

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初速が61.8m/sと高初速です。スピン量はやや少なめの3633rpmで、打ち出し角は適正範囲の18度です。総飛距離は236yと十分な飛距離性能。

特に印象的だったのが、球がよく上がること。ソールにウェイトがあることで低重心になり、トップ目に当たってもしっかりと距離が出てくれました。つかまりもよく、自分でつかまえにいかなくても自然とつかまってくれる印象で、右に抜けるように飛ぶことはありません。

ただ、これだけでやさしいクラブと判断することはできません。やはりスピン量からしてもある程度のヘッドスピードは必要だと感じます。

弾道としては直進性の高い弾道で、打感は弾き感が強く、バシッとしっかりとした打音です。

純正シャフトの相性もよく、先中調子とのことですがそこまで先が走る感じもなく、球の上がりやすさに一役買っている印象でした。

〇こんな人におすすめ
・安心感、安定感が欲しい人
・中、上級者
・トップ目のミスが多い人

×こんな人は避けましょう
・平均的なヘッドスピード以下の人
・操作性を求める人
・FWでスピン量が少ない人
TSR3 フェアウェイメタル           

【スポナビGolf】

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初速が62.6m/sと高初速です。スピン量は少なめの3494rpmで、打ち出し角は適正範囲の17.5度です。総飛距離は238yとかなりの飛距離性能を実感できました。

TSR2と比べるとかなりコンパクトなヘッドで、視覚的に難しさを感じる人もいると思います。実際に打ってみてもTSR2のようにオートマチックな安定感というよりは、取り回しの良さから操作性の高さを感じます。球を操っていける人にとっては、ドローやフェードの打ち分けもしやすいでしょう。つかまりも決して悪くはありません。

操作性が高いだけではなく飛距離性能も十分で、低スピンでも高弾道に。インパクトの打感も弾き感を残しつつ分厚さもあり、柔らかい打感が好きな人にはたまらないでしょう。

また、ソールウェイトの調整パターンが増えたことにより、より細かい調整ができるのも進化のポイント。シャフトは純正シャフトですが、割としっかりめでクセがなく、ヘッドにマッチしたシャフトだと思います。カスタムやリシャフトをする前に一度は打ってみることをおすすめします。

〇こんな人におすすめ
・操作性を求める人
・中、上級者
・ヘッドスピードの速い人
・細かな調整をしたい人

×こんな人は避けましょう
・小振りのヘッドが苦手な人
・FWでスピン量が少ない人
・ヘッドスピードが平均以下の人

特別なTSR2も登場

ここまで2種類の紹介をしましたが、実はもう一種類あるんです。それが「TSR2+ フェアウェイメタル」。

実はこれ、ロフトが13°のみの設定でなおかつカスタムモデルのみの販売。なので、今回試打はできませんでした。

ヘッド形状もTSR2とも違い、単にTSR2の13°ということではなさそうです。今回のフェアウェイメタルの中でも重心が一番深いようで、球が上がりやすくつかまりが良さそうなことが想像できますね。

ドライバーだと不安なコースでのティーショットをメインに活躍しそうなクラブだと思います。

まとめ

TSR2に関しては前作と大きく違いが出るほどではないかなと思いました。ただ、ロフト設定の多さやシャフトの種類からしてもTSR3より選択肢が増えるので、より自分に合うスペックが見つかるもしれません。

TSR3は、前作より球もよく上がるし、つかまるし、全体的にマイルドな仕上がりに感じます。個人的にはとても気になっています(笑)。

今回のTSR シリーズはドライバー同様に純正シャフトがよくできていて、このまま使える人も多いでしょう。どちらも完成度が高く素晴らしいクラブなのは間違いないですが、共通して言えるのは誰でも使いこなせるクラブではないという印象です。中、上級者が好む仕上がりなので、初心者やヘッドスピードの遅めの人はもう1ランクやさしいクラブを選んだ方がいいかもしれません。

前作TSiシリーズのフェアウェイメタルもチェック

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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