原英莉花 またしても2番で…

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【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)最終日

 過去のデータから原英莉花は勝率100%。しかし、トーナメントのスタート、小樽カントリー倶楽部で特別と位置付けた、今回の挑戦も優勝を果たせなかった。

 最終18番を終え、深々とコースに一礼する姿が印象に残る。「ありがとうございます、という気持ちです。確かに悔しさが残りましたけど、コースが自信を与えてくれたことも事実」といい、「どんな状況でもピンを狙ってバーディーを狙えるように、身を削ってでも練習をする。たくさん、バーディーをとって優勝したいです」と続けた。

 この日、勝負のポイントは前日に続き、ダブルボギーを叩いた2番だろう。残り100ヤードの第2打、クラブ選択が明暗を分ける。「いい第1打でした。でも、第2打で風を読み切れなかったかなぁ。52度でフルショットをすれば、100ヤードジャスト。でも、グリーンで傾斜にピンが切ってあった。バックスピンがかかり、ボールが戻ってくる不安も…。だから、46度でコントロールをして、という決断でしたけど、インパクトが強く入った」と説明する。

 結果は15メートルのオーバー。2オン4パットという予想外の内容だった。「久しぶりの優勝争いで、力んでいた。チャンスを待ちきれなかったというか…。1番でバーディーパットがカップに蹴られたし、もう少し安全に石橋を叩いてプレーすれば良かったかもしれませんね」と話した。

 とはいえ、常にコースへ挑戦を続けている。そんな、ひたむきの姿勢が17番で報われた。グリーン左、15ヤードからのチップインバーディーである。「また、頑張れよーのサインだったかもしれません。ガマンを続ければ必ずチャンスが訪れる。私は、それを教えてくれたのだと思っています」。

 会見では悔し涙がこぼれた。それでも、最後は笑顔で手を振って終了。これがグッドルーザー、次へつながる挑戦者の姿だ。
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