アスリート人生最大の“名勝負”を語る! アスリート対談 VOL.2
痛恨のフライングから約10年後に起きた歓喜のドラマ
佐藤 去年の10月に児島のG1(『児島キングカップ開設69周年記念』)を初優勝したんですけど、その時のメンバーが僕は1号艇で、2号艇が茅原(悠紀)選手、3号艇が桐生(順平)選手、4号艇が毒島(誠)選手、5号艇が菊池孝平選手、6号艇が齋藤仁選手だったんですけど。
DJケチャップ すごいメンバーですね。
佐藤 9年前に、2012年の『新鋭王座』で僕が優勝戦の1号艇で、茅原選手が2号艇だったんですよ。その時に僕がフライングをして、茅原選手が優勝されたんですけど。まだデビューして4年とかの24歳とかで自分が、何も分からない状態で「これで終わりなのか・・・」というぐらい思ったんですけど。その時に茅原選手が僕に、「このことは10年後に笑って話せるようにしような」と言ってくださって。それで約10年ぐらい経ったときに僕が優勝して、妻の地元で。こんなドラマチックなことがあるんだなということが、僕の一番の名勝負というか、印象深いレースです。
【スポーツナビ】
佐藤 その時の経験を忘れちゃいけないなとは思っていて。ただ、その時思ったことを意識しないようにして、優勝戦に挑もうという感じでした。
DJケチャップ 「10年後に笑って話せるようになるよ」というその言葉も、スタート前の頭にはありました?
佐藤 ありましたそれは。
DJケチャップ 『新鋭王座』でフライングをしたときと同じで、1号艇が佐藤選手、2号艇が茅原選手というシチュエーションだったんですよね?
佐藤 そうです。
DJケチャップ じゃあ茅原選手のその言葉が、10年後のスタート地点で勇気づけてくれて、G1初優勝に導いてくれたところはあるんですかね
佐藤 そこは感じましたね。そういう人柄なので茅原選手が。これからまた上で戦えるように頑張っていきたいですね。
DJケチャップ 土屋選手はどういう風に、このレースご覧になってましたか?
土屋 自分のこと以上にすごく私も緊張しちゃって。優勝した瞬間はもう安心して涙が出ちゃったんですけど、本当に感動しました。
DJケチャップ 今聞いてるだけで目がウルっとしますけど。お二人の名場面と言えばやっぱりお二人の電撃結婚の発表だったと思うんですけど、これはどういう流れで交際が始まったんですか?
佐藤 初めて一緒になったのが、尼崎の一般戦なんですけど。そこですごく頑張ってる子がいるなあと思って。
DJケチャップ みんな頑張ってると思いますけど(笑)。
佐藤 違うんですよ(笑)。やっぱり輝いて、頑張って見えたという感じですかね。それくらい本当に一生懸命にやってるのが印象的で。(その後に)ご飯に行って・・・みたいな流れですね。
DJケチャップ 二人で今後一緒のレース出ることも出てきますかね?
佐藤 SGで。
土屋 私が頑張れば(笑)。
佐藤 僕は絶対に負けたくないです。
土屋 私を応援してください。
【スポーツナビ】
<VOL.3に続く>