連載:野球速報アプリ「みんなのMVP」で支持された選手は?

西武で最も支持された選手は? 「みんなのMVP」1位獲得数ランキング

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 スポーツナビが運営するアプリ「スポナビ 野球速報」で実施され、各試合で最も活躍した選手をユーザー投票によって決める「みんなのMVP」。熱戦が繰り広げられた2021年の戦いの中で一体、誰が最も多く選出されたのか。各球団の「21年シーズンTOP10」を発表する。

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4月14日の日本ハム戦で今季初勝利をマークした今井。惜しくも二桁勝利には届かなかったが、安定感のあるピッチングで1年間を通じて先発ローテを守った。 【写真は共同】

 破壊力抜群の打線でパ・リーグ連覇を成し遂げてから2年、辻発彦監督就任5年目のシーズンでまさかの最下位。主力の不振、不在で投打がかみ合わず、球団として1979年以来42年ぶりの屈辱を味わった。

 苦しいシーズンを過ごしたチームの中で、最も「みんなのMVP」に選ばれたのは2人、今井達也と中村剛也だ。

 ドラフト1位入団から高卒5年目だった今井は、先発ローテーションを守りながらシーズン25試合に登板して8勝8敗、防御率3.30。貯金を作ることはできなかったが、6回3安打1失点で1勝目を挙げた4月14日の日本ハム戦(メットライフ)、8回途中6安打2失点で2勝目を挙げた5月5日のオリックス戦(メットライフ)で「みんなのMVP」に選出されると、自身に白星が付かなかった試合でも力投が評価されてファンから支持され、その期待に応えるように、9月11日のオリックス戦(メットライフ)で9回を142球、3安打無失点の完封劇を披露すると、10月15日の楽天戦(楽天生命パーク)でも9回4安打1失点の快投。もう少し味方からの援護があれば、2ケタ勝利は達成できたはずだった。
 一方、プロ20年目のシーズンを過ごした中村は、打率.213、9本塁打、31打点に終わった前年から復調し、シーズン123試合に出場して打率.284、18本塁打、74打点と活躍。1号3ランを放った4月2日のソフトバンク戦(PayPayドーム)を皮切りに、2ラン&猛打賞と勝てばお立ち台間違いなしだった5月28日の阪神戦(メットライフ)や2打席連続本塁打でチームの全打点を挙げた10月14日の日本ハム戦(札幌ドーム)などで「みんなのMVP」に選出された。現役最多の442本塁打で、史上14人目の通算450本塁打まであと8本。38歳という年齢ながらファンからの支持を取り戻した1年になった。
 続く3位には、愛斗、岸潤一郎、そして山川穂高の3人(いずれも獲得回数9回)が並んだ。高卒6年目だった愛斗は自己最多の97試合に出場し、自慢の守備で好プレーを披露しながら、打率.219、8本塁打、39打点をマーク。プロ初本塁打を放った4月9日のロッテ戦(ZOZOマリン)や2本のタイムリーを放った7月6日の日本ハム戦(旭川)などで「みんなのMVP」に選出された。
 プロ2年目の岸は、出場試合数が前年の5試合から一気に100試合とステップアップ。プロ初本塁打を放った6月1日の巨人戦(東京ドーム)や3号ソロを含む3安打2打点の活躍を見せた6月10日のDeNA戦(メットライフ)などで「みんなのMVP」に選ばれ、首脳陣並びにファンの信頼を勝ち取り、打率.220ながら9本塁打、30打点。今後の飛躍を予感させるシーズンとなった。
 不動の主砲である山川は、110試合に出場して打率.232、24本塁打、66打点。2018年から2年連続で40本塁打&120打点をマークした男としては、前年(打率.205、24本塁打、73打点)同様に「低迷」と言えるが、2打席連続本塁打を放った6月5日のヤクルト戦(神宮)などで「みんなのMVP」に選ばれ、シーズン終盤の10月は19試合で打率.306、6本塁打と爆発して復権をアピールした。
 以下、6位でプロ20年目にして通算2000安打を達成した栗山巧が続き、7位タイでは4年連続ゴールデングラブ賞の主将・源田壮亮とプロ3年目で自身初の2ケタ勝利をマークした松本航が、「該当者なし」と並んでランクイン。さらに10位タイで万能性と勝負強さで飛躍を遂げた呉念庭、チームトップの11勝を挙げた新エース・高橋光成、リーグ2位の打率.309を残した森友哉、4勝を挙げて大器の片鱗を見せた渡邉勇太朗の4人(いずれも獲得回数6回)がランクインした。

「該当者なし」を除いた計12人の内訳は「投手4人、野手8人」の打高投低。ただ、トップでも獲得回数13回と少なく、若手や脇役たちの台頭と活躍があった一方で、連覇達成時の主力たちが本来の力を発揮できたとは、やはり言えないシーズンだった。

2021年「みんなのMVP」1位獲得回数トップ10

1位 今井達也 13回
1位 中村剛也 13回
3位 愛斗 9回
3位 岸潤一郎 9回
3位 山川穂高 9回
6位 栗山巧 8回
7位 源田壮亮 7回
7位 松本航 7回
7位 該当者なし 7回
10位 呉念庭 6回
10位 高橋光成 6回
10位 森友哉 6回
10位 渡邉勇太朗 6回
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