異例の形式で行われた東京五輪壮行会 内村航平はアスリートたちへの想いを吐露

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東京五輪日本選手団の結団式で決意表明する山縣主将(代表撮影) 【写真は共同】

 7月23日に開幕する東京五輪の選手団結団式・壮行会が6日、東京都内の日本オリンピックミュージアムで行われた。新型コロナウイルスの感染防止のため、ほとんどの選手はオンラインでの参加となり、会場には主将を務める陸上・山縣亮太、副主将の卓球・石川佳純、旗手を任されたレスリング・須崎優衣の3名のみが登壇する異例の形で実施された。

壮行会ではゆずが登場し『栄光の架け橋』を歌い上げ選手にエールを送った 【(C)日本オリンピック委員会】

 壮行会では、前回大会に続いて応援団長を担う松岡修造氏が「選手を応援する気持ちはノーディスタンス。必ず伝わっていくものだと思います」と、舞台に立つ選手たちだけではなく、声援を送る国民にもエールを送った。また、人気デュオのゆずは2004年アテネ五輪のNHK公式テーマソング『栄光の架け橋』を披露。事前に寄せられた激励のメッセージや、この場に来られなかった選手たちの映像をバックに、歌声を通して熱い想いを届けた。

 主将の大役を担う山縣は「きょう、この場に立てることは、本当に多くの皆様のご理解とサポートがあってのことだと改めて感じました。持てる力を100%発揮して、自分の種目では100メートルのファイナル進出と、4×100メートルリレーでの金メダルを目指して頑張りたいです」と、決意を新たにした。

山下JOC会長(写真左)から国旗を受け取った旗手の須崎 【(C)日本オリンピック委員会】

結団式・壮行会はコロナ禍のためオンラインで実施された 【(C)日本オリンピック委員会】

 体操の内村航平は、壮行会後のオンライン取材に出席。会場に入れる観客数の上限など、いまだに議論の続く問題はあるが、自身にとって4度目の五輪出場となる第一人者は、こう心境を明かした。

「自分はそこまで周りの声に左右されない性格なので、これまでと変わらずに自分がやるべきことをやってきました。全アスリートがそうではないと思いますが、自分自身のためにオリンピックを戦い抜いて、1人1人ができることをやることが大事だと考えています。それが日本中に明るいニュースを届けることにつながると思います」

 選手にとって、そしてそれを見守る人々にとって「スポーツの力」とは何か。その答えを探すための祭典が、まもなく幕を開ける。
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