順大・三浦龍司が衝撃的な日本新 3000m障害に巻き起こる“活性化現象”

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「もっと3000メートル障害を認知してもらいたい」

日本勢の成長著しい3000メートル障害。世界の舞台に立つだけでなく、そこで戦うことのできるメンバーがそろった 【北川外志廣】

 今回三浦がマークしたタイムは、リオ五輪の5位に相当する。「うれしいですが、さらに上がいるという意識で油断しないようにしたいです」と気を引き締めたが、世界でも十分に戦える力があることを証明した。

 五輪での目標について三浦は「(8分)10秒台前半を出して、決勝に進みたい」。2位の山口も「世界大会で決勝の舞台に立つことを目標にしているので、そこを目指して頑張りたいと思います」と声をそろえた。その目標が達成できれば、日本史上初の快挙となる。

 若きスターの登場もあり、盛り上がりを見せる男子3障だが、当事者たちにはまだ「マイナー競技」だという意識があるという。世間の認識を変えるために。陸上界ではトップバッターとなる7月30日の予選に向けて、三浦はこう決意を示した。

「自分も3000メートル障害を始めるまではこの競技を知らなかったですし、当時は見る人も今より少なかったです。レベルが上がるにつれて応援してくれる人の数も増えましたが、本番では(応援してくれる方を)魅せるような走りをして、もっと競技を認知してもらえるようにしたいと思います」

 強い願いを込めて、先陣を切って駆け抜ける姿を楽しみにしたい。

(取材・文:守田力/スポーツナビ)

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