連載:高校ラグビー100回記念特集 〜俺たちの花園〜

飯伏幸太(新日本プロレス)とラグビー 「高校3年間がなければ、今の自分はない」

佐久間一彦
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ラグビー部時代の秘蔵写真 【写真:本人提供】

 高校ラグビー100回記念特集の今回は、異色の選手が登場。新日本プロレスの看板シリーズ「G1クライマックス」で2年連続優勝を果たすなど、中心選手として活躍する飯伏幸太だ。圧倒的な身体能力を誇る彼は、高校時代はラガーマンだった。プロレスラーになるために飛び込んだラグビーの世界で学んだこととは? 飯伏らしい破天荒なエピソードも飛び出した。

ラグビーの魅力は「昭和プロレスの乱闘」

――高校でラグビー部に入ったきっかけを教えてください。

 高校を卒業したらプロレスラーになりたかったので、最初は空手部、少林寺拳法部など、格闘技の部活を見に行きました。その時、グラウンドでデカイ男たちが取っ組み合っているのが目に入って、それがラグビーでした。ちょうど僕が見たとき、スマザータックルという、足をかけて自分の側に倒すタックルをやっていて、それがフロントスープレックスに見えたんです。

――大男たちがプロレスの技をやっているように見えたのですね。

 本当に宙に浮いているんですよ。校庭でこんなことをやっていいんだ!と思いました。これは来たなっていう感じでしたね。学校の中で一番きつい部活だということもあって、ラグビー部に決めました。

――プロレスラーになるために、きつい環境で追い込みたいという思いがあったのですね。

 追い込みたかったです。

G1クライマックスで史上3人目の連覇を達成 【(c)新日本プロレス】

――実際に入ってみたラグビー部の練習はいかがでしたか?

 メチャクチャきつかったです。基本的にダッシュ系の種目が多いので、走ることがきつかったです。長い距離を走ったり、20m、50m、100〜400m走もありました。

――特にきつかった練習はなんですか?
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