新番組『やべスタ』を立ち上げたDAZNサイドの思惑と心意気
11月24日に行われた記者会見では、「大物選手獲得」としてMCの矢部浩之さんを紹介した 【写真:斎藤優/DAZN】
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あれだけの選手たちがすぐにコメントを
すごくエキサイトしています。昨日、矢部(浩之)さんとも記者会見でご一緒し、日本のサッカーファンへ楽しい番組を届けたいという思いを共有できていることをとてもうれしく思いました。スポーツファンの裾野を広げていく活動の一環として、試合中継以外のオリジナルコンテンツの拡充にグローバルレベルで力を入れていますが、その週のサッカーを振り返れる番組をリアルタイムでお届けできることを私たちもとても楽しみにしています。
――記者会見を終え、視聴者、サッカーファンの反響は届いていますか?
たくさんのポジティブなメッセージをいただいています。新たに番組が始まることへの期待も大きく、継続してファンの皆さんが観たいものをお届けしていかなければならないなとあらためて思っています。
また、これだけ多くの反響をいただいているのは、ひとえに矢部さんの今までの功績があってのことだと感じました。新番組のスタートにあたって、三浦知良選手や中村俊輔選手をはじめ、あれだけの選手たちがすぐにコメントを寄せてくれる。彼らの表情からも番組への期待がすごく見て取れました。選手やファンを大切にされている矢部さんの意思を私たちも尊重し、ともに良い番組を作っていけたらと思います。
――番組スタートにあたって、DAZN社内では、どんな反響がありましたか?
国内のスタッフはもちろんのこと、矢部さんのような国民的タレントと一緒にバラエティー要素が入ったライブ番組を届けるという新しい取り組みに、グローバルの社員も非常に期待しています。DAZNとしてグローバルレベルでリリースを出したこともあり、海外メディアでも『やべっちスタジアム』のスタートが報じられています。
子どもから大人まで幅広く
日本でサッカーを観るならDAZNという空気が根付いてきたなかで、「新しいファン層の開拓が必要」と力説する 【写真:斎藤優/DAZN】
私たちは2017年より明治安田生命Jリーグ全試合の配信を開始し、また欧州各国リーグや18年にはコパ・アメリカなど数多くのサッカーコンテンツを配信してきました。“日本でサッカーを観るならDAZN”という空気が根付いてきたと実感しています。特にJリーグとは長期のパートナーシップを結んでいるなかで、既存のサッカーファン向けだけではなく、これからさらに発展していくために、新しいファン層の開拓が必要だと考えています。
矢部さんはコアファンだけでなく、子どもから大人まで幅広い層の方々が楽しめる番組を作ってこられた方で、『やべっちスタジアム』はその意図を継承し、また“いつでもどこでも”観られるDAZNというプラットフォームで番組を配信できることが今回の大きな意義だと捉えています。
――テレビ朝日の『やべっちF.C.』には、どんな印象を持っていましたか?
私は日本語が理解できないのですが(笑)、多くの関係者から素晴らしい番組だと聞いていました。英国ではサッカーは国民的人気スポーツで、コアなファン向けの番組はたくさんありますが、矢部さんのような国民的なタレントが、みんなで楽しめるようなサッカーの情報を発信しているコンテンツはあまりありません。
ですが、会見中にもあった数々の有名選手からのメッセージビデオを見ても分かるように、ファンだけではなく選手からも愛されている矢部さん、そして、その彼が作ったフットボール・エンターテインメントを、日本というマーケットにおいてDAZNでこのような番組を制作・配信することが重要なんだと実感しました。
――『やべっちF.C.』終了にあたって、ファン、サポーターのみならず、選手や関係者など多くの方々から惜しむ声があったのはご存知ですか?
もちろん聞いておりました。DAZNでも皆さんに満足していただける番組を作れるよう、気が引き締まる思いです。