ロッテ70周年記念特別企画

2005年の千葉ロッテは本当に強かった V戦士が振り返る、その秘密とウラ話

木村雄大(ライトハウス)
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2005年、ソフトバンクとのプレーオフを制し、勢いそのままに阪神を下して日本一に輝いた千葉ロッテ。当時のV戦士たちが大いに語ってくれた 【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

 千葉ロッテマリーンズの球団設立70周年を記念し、10月の埼玉西武戦に合わせて実施した“2005年V戦士”のインタビュー。激戦を制して頂点に立った経験を持つ彼らの言葉は、現役選手たちを後押しする力となるだろう。連載の最後は、当日の模様と3人の回顧録を軸に、総括をコラム形式でお届けする。

変わらぬキャラクター、変わらぬ間柄

この年に引退となった初芝氏。明るいキャラクターは健在だ 【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

 2005年V戦士の取材は、「70周年チャンピオンシリーズ」の中で行われた。10月3日は、ファンとのオンライン観戦イベントに初芝清氏と小林宏之氏が参加した。

「いやー、やっぱりこのユニフォームは懐かしいね。当時がよみがえってくるみたいだよ」と言いながら、新撰組をモチーフにした“誠ユニフォーム”姿で初芝氏がブースに登場。現役時代から変わらぬ明るいキャラクターと軽妙なトークで、終始、会話をリードしていく。試合を観戦しながらも、イベント参加者の質問に答える形で2005年のエピソードを次々と披露した。

 中でも、「引退セレモニーの“翌日談”」は大きな盛り上がりを見せた。あの年、引退を宣言した初芝氏のために、9月22日のホーム最終戦となる福岡ソフトバンク戦の試合後に、セレモニーが行われていた。

「これでロッテの初芝の姿は見納め」とひと区切りをつけた……はずだったが、翌日、仙台での対東北楽天戦で「イマエサンが、調子良くないからスタメンネ」とボビー・バレンタイン監督に告げられた(らしい)。初芝氏は、コンディション不良(?)の今江敏晃に代わり、その3連戦すべてをサードでスタメン出場。“引退試合”で一区切りしたはずが、プレー続行という珍事となった。もちろん、今ではいい思い出だ。
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