ロッテ70周年記念特別企画

2005年V戦士の初芝清×小林宏之が届ける 現役選手に伝えたいメッセージとは

木村雄大(ライトハウス)
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2005年、球団3度目の日本一に輝いた 【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

 今年で球団設立70周年を迎えた千葉ロッテマリーンズ。10月2〜4日の埼玉西武戦では、3度目の日本一となった2005年の“誠ユニフォーム”を着用して戦う「70周年チャンピオンシリーズ」を実施した。このイベントに合わせて、10月3日に行った当時のVメンバーのインタビューをお送りする。初芝清氏と小林宏之氏の対談の後編では、優勝に導いたボビー・バレンタイン監督(当時)の“ボビー・マジック”など、当時の思い出と、現役選手への思いを語ってもらった。

チームの再建を託された男が再来日

――2005年は、球団3度目の日本一に輝きました。頂点に立てた理由は様々だと思いますが、チームを立て直したボビー・バレンタイン監督の評価も高かったと記憶しています。初芝さんは1995年に、小林さんは2004年に初めてバレンタイン監督にお会いしたと思いますが、最初の印象はいかがでしたか。

初芝(※敬称略。以下、同) 僕自身にとっても、球団にとっても初めての外国人監督でしたからね。やっぱりうまくコミュニケーションがとれるのか、まず心配でした。でも、実際にボビーとコミュニケーションをとる時は、野球に関しての会話になりますので、「こういうことを言っているんだろうな」とニュアンスで分かりましたね。思っていたよりも苦労はしなかったという感じです。

小林 僕は1996年のドラフトで入団したので、最初にボビーがロッテに来た時のことは分かりませんが、話を聞いている限り、非常に優秀な監督であるというイメージは持っていました。なので、2004年に再びロッテにやって来ると聞いた時は「またロッテが強くなるんじゃないか」という期待を持つことができましたね。

――2004年は初芝さんがバレンタイン監督と再会したわけですが、以前と印象が変わったところはありませんでしたか?

初芝 印象という点ではそんなに変わらなかったですね。最初に来た時は、それまでの監督とは違った独特のやり方に戸惑いを感じる部分は多かったんですけど、一度それを経験していた選手が僕を含めて何人かいたため、2度目はチームとして受け入れやすくなっていたと思います。

小林 先輩方からも良い雰囲気で野球ができるようになるという話も聞いていたので、僕としては初めての外国人監督ではありましたけど、「楽しみ」という気持ちが大きかったのはよく覚えています。

戸惑いも多かった“メジャー流”

1995年以来、二度目の監督に就任したボビー・バレンタイン氏。2年目で結果を出した 【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

――バレンタイン監督は、“ボビー・マジック”と呼ばれる個性的な采配が注目されました。それまで経験したことがない独自のやり方について、選手たちはどう感じていたのでしょうか。
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