ロッテ70周年記念特別企画

05年Vメンバー、里崎智也氏が伝えたいこと 長いシーズンを戦い抜くための秘訣は?

木村雄大(ライトハウス)
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2005年のチームプレートの前でポーズをとってくれた里崎氏。あの時代の勢いが、今のマリーンズにもある 【写真:保高幸子】

 今年で球団設立70周年を迎えた千葉ロッテマリーンズ。10月2〜4日の埼玉西武戦では、3度目の日本一となった2005年の“誠ユニフォーム”を着用して戦う「70周年チャンピオンシリーズ」を実施した。このイベントに合わせて、当時のVメンバー・里崎智也氏のインタビュー後編をお届けする。今回は、ポストシーズンも見据えた長いシーズンを戦うために、必要となるメンタリティーについて語ってもらった。

大事なのは「揺るぎない自信」を持つこと

――里崎さんは解説者として今年のマリーンズの活躍を常に見守ってきたと思います。大事な試合を勝ち抜くためには、今後チームに何が必要になってくるのでしょうか?

「勝つことへの自信が揺るがないこと」じゃないですか。要は、自分のことをどれだけ信じ続けられるかどうか。僕は自分が活躍するということに対して疑問を持ったことが、プロ野球人生の中で一度もないんです。結果がどうなるかは、もちろん分からないですよ? ただ、自分ならやれるという自信は常に持っていました。

――そういうメンタル面の強さというのが、これからの戦いの中では最も大切になってくると。

 そうです。メンタル面ということで言えば、「自分たちから崩れていかないこと」も大切です。今年のチームは相手のミスを着実に突くことで、勝ち星を積み重ねてきました。逆に、自分たちがミスをした試合は、だいたい負けているんですよ。選手個々の能力はホークスと比べても圧倒的に高いわけではないですし、ミスが起きた時にそれを取り返すような圧倒的な個の力に頼ることはできません。勝つためにはチームとしてまとまり、相手のミスを突き、全員野球で勝っていく。それが今年のマリーンズの戦い方ですよね。どんな状況であっても、どんなに大きなプレッシャーがかかっていようとも、常に自分たちの野球ができるメンタルで戦っていけるかがポイントになると思いますね。

自信を持つために大切なのは?

短時間で効率良く的確に会話のキャッチボールをする姿は、現役時代を彷彿させた 【写真:保高幸子】

――2005年は、ソフトバンクとプレーオフで対戦して、激戦の末に勝利。里崎さんも第5戦で値千金の逆転タイムリーを放つなど、チームに大きく貢献しました。大舞台でいかんなく能力を発揮できる自信を持つというのは、簡単なことではないと思います。どうやったら、そのようなメンタルの強さを手に入れられるのでしょうか?

 まず、自信に根拠なんて必要ないんですよ。根拠なんて、結局は後付けです。結果が積み重なっていくことで、それが根拠になっているだけで、自信に裏付けなんてありませんよ。

――例えば、たくさん練習したとか、そういったものも自信の根拠にはなりませんか。
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