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B1東地区展望 昨季勝率トップ4が集結
A東京、宇都宮、川崎、千葉に実力差無し 

4強に続くのはSR渋谷

4強を脅かす筆頭はSR渋谷だろう。サイズの移籍は痛いが、来日3年目となるライアン・ケリー、日本代表のベンドラメ礼生を中心に上位を狙う力は十分にある
4強を脅かす筆頭はSR渋谷だろう。サイズの移籍は痛いが、来日3年目となるライアン・ケリー、日本代表のベンドラメ礼生を中心に上位を狙う力は十分にある【(C)B.LEAGUE】

サンロッカーズ渋谷

 SR渋谷は今年1月の天皇杯を制したチーム。昨季は伊佐勉HCのもと、ボールマンへのプレッシャーや速攻を強みとするスタイルにうまく転換した。


 NBA経験を持つオールラウンドプレーヤー、ライアン・ケリーは過去2季に続いてチームの柱を担う。サイズの千葉移籍は若干の痛手だが、4強に並ぶダークホースとして名前が挙がる。


 ガード陣はベンドラメ礼生、渡辺竜之祐、盛實海翔といい意味でまだ「伸びしろ」を残している個性派が多い。また昨季は石井講祐、田渡修人と実績のあるシューターが加入したことで、相手の守備が「外」を意識し、それがインサイドを生かす相関関係も生まれていた。


秋田ノーザンハピネッツ

 秋田は選手の大きな入れ替えこそないが、やはり「伸びしろ」を感じるチーム。オールコートプレスを多用する、選手への負荷が大きいスタイルを採用しているが、出し尽くすまでプレーさせて選手をこまめに入れ替える。


 26歳の中山拓哉は異色のオールラウンダー。攻撃ではドライブが武器で、おととしはPGでも起用された。また182センチと小柄ながらコンタクトを苦にせず、2メートル級の外国籍選手に対してもミスマッチにならず対応できる守備力を持っている。


 古川孝敏は若手の多い中で最年長となる32歳。有力チームを渡り歩き優勝経験の豊富な190センチのSFで、今季は3年契約の2季目となる。


富山グラウジーズ

 富山はチームが一新された。新HCは昨季まで京都ハンナリーズの指揮を取っていた浜口炎氏。また京都のエースだったジュリアス・マブンガも富山に加わった。


 マブンガは203センチのパワーフォワードだがハンドラーとしてシュート、パスと自在なクリエーティブな選手。巨漢センター(C)ジョシュア・スミスとは京都時代にもコンビを組んでいた。


 宇都直輝、阿部友和らの強力PG陣は健在で、昨シーズンの新人王だったスモールフォワード(SF)前田悟もいる。加えて今季は203センチで3Pシュートの巧みな橋本晃佑(前・宇都宮)と、2018−19シーズンの新人王だった岡田侑大(前・三河)も加わった。ハンドラーが多すぎる感はあるものの、戦力的な上積みは明らか。富山もダークホース候補に挙げられるだろう。

レジェンド・折茂武彦の引退により北海道の顔となった桜井良太。チーム初のチャンピオンシップ出場を目指す
レジェンド・折茂武彦の引退により北海道の顔となった桜井良太。チーム初のチャンピオンシップ出場を目指す【(C)B.LEAGUE】

レバンガ北海道

 Bリーグ初年度は契約人数の抑制と負傷で「人数不足」に陥った北海道だが、経営的な成長に伴って選手への投資も手厚くなっている。選手兼社長だったレジェンド・折茂武彦が引退したものの、折茂と長くプレーをともにしてきた桜井良太は北海道14年目に突入する。北海道生まれのPG多嶋朝飛も、引き続いてチームを背負う存在だ。


 昨季は中野司、内田且人ら若手が台頭した。今季も葛原大智、札幌出身の玉木祥護らやはり若手が移籍で加入している。宮永雄太新HCのもとで、どういう変化が起こるか楽しみだ。


 帰化選手のファイパブ月瑠は昨季に続くチームの強みで、加えて新たにジャワッド・ウィリアムス、ニック・メイヨとB1の強豪でプレーしていた選手が加わった。アメリカ人PGのジョーダン・テイラーは未知数だが、計算は立つメンバー構成だ。


新潟アルビレックスBB

 新潟は18-19シーズンの中地区王者。しかし昨季はダバンテ・ガードナーの移籍もあり、中地区4位と大幅に成績を落としてしまった。今季はBリーグ初年度から指揮を執った庄司和広HCが退任。横浜ビー・コルセアーズの指揮を執っていた福田将吾氏が新HCとなり、選手も多くが入れ替わった。


 今村佳太の琉球ゴールデンキングス移籍は痛手だが、林翔太郎、納見悠仁ら別の強みを持つ若手選手が加入している。また40歳となった今もハイレベルなプレーを見せているPG五十嵐圭は健在だ。


 心強いのは新潟出身で過去に8シーズン在籍していたシューター、佐藤公威の復帰。星野曹樹、石井峻平、池田雄一ら新潟県出身のフランチャイズプレーヤーも残留しており、ブースターから「近さ」を感じられるチームとなりそうだ。


横浜ビー・コルセアーズ

 横浜は過去4シーズンに渡って「ぎりぎり」でB1残留を果たしているしぶといチーム。田渡凌、橋本尚明、赤穂雷太(特別指定)らの移籍はマイナスだが、森井健太(前・新潟)、森川正明(前・三河)は主力としての活躍が期待できるだろう。


 アキ・チェンバースはシュート力と守備で今季も中心を担う。日本国籍で、東京オリンピックの代表入りも狙える能力の持ち主だ。


 またレジナルド・ベクトン、ロバート・カーターの両外国籍選手は、昨季のB1で数字を残している選手。パトリック・アウダはチェコ代表として昨夏のW杯で活躍し、日本とも対戦しているワールドクラスだ。外国籍選手の頻繁な入れ替えがチームカラーになってしまっていることは不安だが、三人が適応して安定したプレーを見せられれば中位以上は狙えるはずだ。


 新型コロナ問題による来日遅れはあったが、カイル・ミリング新HCのチーム作りに期待したい。

大島和人
大島和人

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都町田市に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。バスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、バレーなどの現場にも小まめに足を運び、試合観戦数は毎年300試合を超える。日本を実はサッカーだけでなくバスケ強国であるスペイン、バレー王国・ブラジルのような球技大国にすることが一生の夢で、“球技ライター”を自称している。

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