パ・リーグ各球団の週間MVPは? オリックス・吉田正が2発10打点の活躍

ベースボール・タイムズ

日本ハム・西川(写真左)は先週の6試合、打率.417の活躍を見せた 【写真は共同】

日本ハム:西川遥輝

 楽天、西武を相手に3勝3敗だった先週の日本ハム。チームとしては波に乗り切れなかったが、西川のバットは絶好調だった。1日の楽天戦で2安打を放つと、3日は初回にタイムリー2塁打を放って先制点。3回の第2打席ではタイムリー3塁打、第4打席でもヒットを放って猛打賞をマーク。続く西武との3連戦でも2試合連続のマルチ安打で勝利に貢献。不動の1番打者のイメージが強いが、今季は8月下旬から3番に座り、先週の6試合は計28打数10安打で打率.417の高打率をマークしたのに加え、計7打点を挙げて2盗塁のおまけ付き。この西川の好調ぶりを、今週はチームの勢いに変えたい。

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西武:高橋光成

 2カード連続勝ち越しでの4勝2敗だった先週の西武。その流れを作ったのが、23歳の高橋だった。1日のロッテ戦に今季10試合目の先発登板。1回、2回と3者凡退に抑えると、3回表に5点のリードをもらってからも制球良く、快調なピッチングを続けて6回まで1四球のみのノーヒットに抑え込んだ。7回1死から安田にヒットを許して大記録達成の夢は途絶えたが、後続をしっかりと抑えて7回を1安打2四球無失点の好投で今季4勝目を挙げた。昨季は21試合に投げて10勝6敗と自身初の2ケタ勝利をマーク。今季は10試合で4勝6敗。この日のような投球を続けられれば、白星はもっと積み重ねられる。エース襲名へのキッカケにしてもらいたい。

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オリックス:吉田正尚

 8月を6勝18敗1分けで終えたオリックス。意地を見せたい9月だが、2勝3敗1分けとまたも負け越しでのスタートになった。その中でもこれまでと変わらず、リーグトップのパフォーマンスを続けたのが吉田正だった。1日、2日のソフトバンク戦で2試合連続のマルチ安打を放つと、3日以降の3試合では1安打のみだったが、6日の楽天戦では2本塁打5打点の大暴れ。結局、先週も全6試合でヒットを放ち、22打数10安打の打率.455、2本塁打10打点の活躍。同時に、連続安打記録を24試合にまで伸ばし、1994年のイチローの記録を抜いてみせた。球団およびリーグ記録は1971年の長池徳二(阪急)の32試合で、プロ野球記録は1979年の高橋慶彦(広島)の33試合。このまま連続安打記録をどこまで伸ばせるか。注目の1週間になる。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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