【ドライバー編】あなたに合うのは「SIM」か「MAVRIK」か? 最新の「MAX」モデルを徹底比較

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【写真:オレンジマン】

2020年の新製品として人気を集めているテーラーメイドの「SIM(シム)」シリーズとキャロウェイの「MAVRIK(マーベリック)」シリーズ。2月にリリースされたモデルに加え、キャロウェイは4月から新たに「MAVRIK MAX」の発売を開始した。

スポーツナビでは、アマチュアゴルファーながらベストスコア68を誇り、インスタグラムで1万人以上のフォロワーに向けてゴルフの楽しさを伝えている「オレンジマン」さんに、売れ筋上位の「SIM MAX」と新作「MAVRIK MAX」の各クラブを打ち比べてもらった。全3回にわたる試打レビュー、第1回はドライバー編をお届けする。

人気インスタグラマー「オレンジマン」が試打

スポーツナビをご覧の皆さま、こんにちは! オレンジマンです。今回は話題の2つのドライバーを打ち比べ、それぞれがどんな特徴のクラブなのか、どんなタイプの人に合うのかを解説していきます。

テーラメイドの「SIM」シリーズは、新テクノロジーとして空力特性を取り入れることで、インパクトゾーンでのヘッドスピードを落とさないように設計。一方、キャロウェイの「MAVRIK」シリーズは、新たなAIフェースによって打点のズレで起きる曲がりや、ボール初速の減速を抑える設計になっています。

この両シリーズのドライバーには、それぞれノーマルモデルとは別に「MAX」と付くモデルが存在します。今回はその「MAX」モデルの比較です。各5球ずつ試打し、その平均値で解説します。

「SIM MAXドライバー」の試打レビュー

【写真:オレンジマン】

最初はテーラーメイドの「SIM MAX」です。ロフト角は9度、シャフトは純正の「TENSEI BLUE TM50」のSで試打をしました。

まずは打った感想ですが、打音は中・低音で、打感はやや硬めの印象でした。その中に弾き感もあります。
球の捕まりに関しては、少し驚きましたが意外と捕まらない印象。オートマチックに簡単にドローが打てるほど優しくはないように感じました。
また、シャフト自体がしっかりしていて、ヘッドとよくマッチしているため、ヘッドスピード45m/s程度でも充分な振りごたえを感じると思います。

次にデータを見てみましょう。

【写真:オレンジマン】

ヘッドスピードは5球とも45m/s前後です。
最初に目が行くのは飛距離性能ですが、しっかりと飛距離が出ています。5球の平均は266ヤードでした。これはボールスピードが確実に出ている証です。
次にスピン性能ですが、平均2242回転と、なかなかの低スピンと言えます。それでいて打ち出し角の平均が16.9度と高弾道なので、スピンが少ない棒球のように飛んでいきます。

■おすすめユーザー
・ヘッドスピード45m/s前後で振れる人
・スピン量が多くてボールが吹き上がる人
・自分でボールを捕まえて打てる人
・ボールをコントロールしたい人

このようなゴルファーにはとても強い味方になってくれると思います。

口コミ

総合評価 ★★★★★☆☆ 5.7口コミ72件

ナマクラ刀
年齢:27歳 性別:男性 ゴルフ歴:1年~3年 平均ヘッドスピード:41m/s~45m/s 平均スコア:100~109 平均ラウンド数:1ヶ月に1回程度
ドライバー歴、グローレF→SIM2maxD→ステルス100切りしましたしクラブセッティングをしようと楽しみながらセッティングしている最中で、ステルスの打感に違和感を感じたのでネットや知人から聞いたSIMmaxが良いとの噂… [続きを読む]
ゴルフキチ
年齢:63歳 性別:男性 ゴルフ歴:21年以上 平均ヘッドスピード:46m/s~50m/s 平均スコア:85~89 平均ラウンド数:1週間に2回以上
リピート購入しました、4年前購入し、手放しましたが、最近同伴者が使用していて久しぶりに見たときにこれだット思い洋ナシ形に惚れ直し、また購入しました。現在のドライバーはどうもつかまり過ぎの感じでドローは打ちやすいのですが、… [続きを読む]

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「MAVRIK MAXドライバー」の試打レビュー

【写真:オレンジマン】

続いてはキャロウェイの「MAVRIK MAX」です。ロフト角は10.5度、シャフトは純正の「Diamana 40 for Callaway」のSで試打をしました。

打った感想ですが、打音は中・低音の乾いた音で、同社の「EPIC(エピック)」シリーズのような甲高い音はしませんでした。打感は球を潰しているような柔らかめの印象です。
シャフトの重量感はあまりなく、中間部分がよくしなるため、球の捕まりも良く、オートマチックにドロー回転がかかってくれました。打ち出しから右に出し、大きなドローボールで飛距離が稼げると思います。

次にデータを見てみましょう。

【写真:オレンジマン】

まずは飛距離性能ですが、こちらもしっかりと飛距離が出ています。5球の平均は264ヤードでした。ボールスピードも平均65.3m/sと充分に出ています。
スピン性能は平均2668回転でした。ロフト角が10.5度でこのスピン量は低スピンと言えます。打ち出し角は平均が18度と高弾道で、なおかつスピン量が少ない強い球です。

そして何よりも特筆すべきは、打点のズレに対する許容性です。5球のうち、トゥ寄りやヒール寄りに当たったボールもありましたが、芯に当たったときとほぼ変わらない数値が出ました。

■おすすめタイプ
・ヘッドスピード40m/s前後の人
・オートマチックに振りたい人
・打点のズレが多い人
・ドローボールで距離を稼ぎたい人

このようなゴルファーにはとても強い味方になってくれると思います。

口コミ

総合評価 ★★★★★★☆ 6.0口コミ2件

まっちー
年齢:46歳 性別:男性 ゴルフ歴:6年~10年 平均ヘッドスピード:46m/s~50m/s 平均スコア:80~84 平均ラウンド数:1週間に1回程度
全然試打報告がないので書きました!ドライバーは普段から全くと言ってよいほどOBは出ないのでやはり方向性重視で評判もよいこちらを。ノーマルシャフトは40g台なのでさすがに選択肢に無く、気に入ってあるZF60 Sにて試打。も… [続きを読む]
hamachi1969
年齢:53歳 性別:男性 ゴルフ歴:21年以上 平均ヘッドスピード:41m/s~45m/s 平均スコア:80~84 平均ラウンド数:1ヶ月に1回程度
ゴルフ〇試打会にて試打しました。方向性が良くとても易しいクラブだと思いました。打感も悪くなく方向性はピカ1でした。メインはディアマナZF50のSが良かったですが純正も意外と打てました。(ヘッドスピード42位です)今回は予… [続きを読む]

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ドライバー編まとめ

両モデルを打ち比べた結果、名前に同じ「MAX」が付くドライバーでしたが、ターゲット層ははっきりと分かれる結果となりました。
ヘッドスピードが速く、低スピンの高弾道でコントロール性を求める人には「SIM MAX」をおすすめします。逆にヘッドスピードがそこまで速くなく、打点のズレが気になり、クラブに仕事をさせたい人には、オートマチックにドローボールが打てる「MAVRIK MAX」が合うと思います。

ただ、どちらも共通しているのは、しっかりとした飛距離性能があるということです。
今の自分に何が必要で、何を求めるかを考えれば、選ぶべきモデルが自ずと見つかるかもしれません。
「MAX」モデル徹底比較、次回はフェアウェイウッド編でお会いしましょう。

(文・写真:オレンジマン)

■「オレンジマン」プロフィール
ゴルフ歴16年のアマチュアゴルファー。ベストスコアは68。現在インスタグラム(@orangeman0114)でゴルフ動画をメインに配信中。学生時代にゴルフ部でもなく、コーチングやレッスンも受けたことのない、完全我流ゴルファー。ゴルフ人口増加のため、ゴルフの様々な楽しみ方を老若男女問わず伝えることが目標。
※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは執筆者の判断に基づいています。撮影した場所およびデータについては許諾を得て制作しています。
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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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