「そこにしかない景色」 マンUとソシエダのファンが共に歌う時
2013年、CLグループステージ第4節のレアル・ソシエダ戦でプレーするマンチェスターUの香川 【Getty Images】
その日のサン・セバスティアンでは飛ぶように酒が売れた。「通常の比じゃないな」と、旧市街のバルの店主は言った。
チャンピオンズリーグ、レアル・ソシエダ対マンチェスター・ユナイテッドの試合を観るために、イングランド人が海を越えてやってきた。
彼らは街のバルを埋め尽くし、ビール、シドラ、チャコリ(バスクの発泡白ワイン)を流し込んでは歌った。
「今夜はうるさくなるね」。タクシー運転手はやれやれとした表情で言った。「暴れないといいんだけど」。バルの店員はどこか不安そうだった。豪快な英国人の姿を、穏やかな美食の街の人々(スペインの最上流階級だ)は少し距離を置いて眺めていた。
サン・セバスティアンに来たのは、マンUでプレーしていた香川真司を見るためだった。
その夜の香川は決定機を作り続け、地元紙から「悪魔が宿る左足」と絶賛された。そのプレーはバスクの人々に強烈なインパクトを与えた。香川が本当の意味でスペインで評価された日だったかもしれない。
同じ日本人として誇らしい気分になり、試合後の旧市街を歩く。
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