服部、前田らが五輪マラソンへ意気込み 補欠に回った松田は涙の会見

スポーツナビ

前田「代表になれて心の底からうれしい」

女子は一山麻緒(写真右から2番目)ら、補欠を含む5人全員が参加した 【スポーツナビ】

前田穂南(天満屋)

――現段階で、自分の内面を振り返ってください。

 天満屋には「オリンピックにマラソンの代表選手として出場したい」という気持ちで入社したので、東京オリンピックの切符を勝ち取ることができて心の底からうれしく思います。いよいよ本番が近づいてきたので、気を引き締めて練習していきます。

――東京五輪に向けて、代表選考の規定が変わった。そのことによって、自分にとってどんな影響がありましたか。

 MGCができて、女子マラソンもすごく盛り上がってきた感じがありますし、同じ目標に向かって切磋琢磨(せっさたくま)しながらやってこられたのを感じます。これから監督と相談して練習していきますが、1回ハーフを走りたいと考えています。

――11日には前回の東京五輪に出場した君原さんと寺沢さんの話を聞き、12日に円谷さんのお墓参りに行って、どんな感想を持ちましたか。

 すごい方だったということを知って、私も東京オリンピックに向けて頑張らなければと気が引き締まりました。

――本番に向けての目標と、それを達成するために何を克服したいかを教えてください。

 まずは元気な状態でスタートラインに立てるように、継続して練習に取り組み、自分の力が最大限発揮できるようにしたいです。まずはしっかり長い距離を踏んでいって、徐々にスピードもつけていき、質の高い練習を継続してやっていきたいです。

鈴木「本番は自分の本能に従う」

鈴木亜由子(日本郵政グループ)

――現段階で、自分の内面を振り返ってください。

 今は日本代表としての責任や重みを感じています。しかし、このようなチャレンジングなことに向き合っていけることに誇りと喜びを持って、自分の力が発揮できるように覚悟を持って日々の練習に取り組んでいきたいです。

――本番までにどのような仕上げをしていこうと考えていますか。

 合宿を経て、どこかの過程でハーフを走りたいです。6、7月には集中力をしっかり高めて、本番に合わせていければと思います。

――東京五輪に向けて、代表選考の規定が変わった。そのことによって、自分にとってどんな影響がありましたか。

 今回の選考は本当に公平性が保たれていて、本番さながらの緊張感の中でのレースでした。自分はその中でマラソンの怖さを知ったり、課題も見えたので、次につながるものだったと思っています。この選考を通して女子マラソン全体のレベルが上がったことを感じ、刺激を受けたので、本番につなげていきたいです。

――11日には前回の東京五輪に出場した君原さんと寺沢さんの話を聞き、12日に円谷さんのお墓参りに行って、どんな感想を持ちましたか。

 実際にお話を聞くことで、本番レース前の行動などをうかがうことができて、すごく刺激になりました。また、円谷さんのお墓参りやメモリアルセンターに行くことで、円谷さんの忍耐力や、積み重ねることでタイムをしっかりと体現できる精神というのを感じて、より覚悟ができました。すごく良い2日間でした。

――本番に向けての目標と、それを達成するために何を克服したいかを教えてください。

 先ほどの円谷さんのメモリアルホールでの話ですが、(東京五輪)本番で自己ベストを出したのは(金メダルの)アベベ(・ビキラ)と円谷さんの2人だけだったと知りました。本番で力を出せれば可能性はあると思うので、今は少し不安もありますが、そういう前例があると知って、自分の力を出せるようにしたいと思いました。本番は本能に従って、自分らしい走りができるようにしたいです。

一山「積み重ねが大事だと改めて実感」

一山麻緒(ワコール)

――現段階で、自分の内面を振り返ってください。

(8日の名古屋ウイメンズマラソンで内定を勝ち取ってから)たくさんの方にお祝いの言葉をいただいて、実感が湧いてきた中で、楽しみな気持ちです。見ている方に元気な走りが届けられればと思います。

――本番までにどのような仕上げをしていこうと考えていますか。

 次のマラソンはオリンピックになると思いますが、どんなメニューにしていくかはこれから監督としっかり相談して決めたいです。今の時点では、短い距離の記録会には何回か出ると考えています。合宿を通して、積み重ねていきたいと思います。

――東京五輪に向けて、代表選考の規定が変わった。そのことによって、自分にとってどんな影響がありましたか。

 MGCの出場に向けてレースへの出場を重ねて準備を進めてきた中で、本番のレースの中からも今につながる部分がありました。そこは今の自分に生かせているのではないかと思います。

――11日には前回の東京五輪に出場した君原さんと寺沢さんの話を聞き、12日に円谷さんのお墓参りに行って、どんな感想を持ちましたか。

 なかなか話を聞く機会もないと思うので、とても貴重な時間になりました。お話を聞く中で、円谷さんがマラソンに向けてやってきた練習メニューなどを聞くことができて、ちょっとした積み重ねが大事なんだと改めて感じました。私もコツコツ頑張っていきたいと思います。

――本番に向けての目標と、それを達成するために何を克服したいかを教えてください。

 日本代表として走るからには、しっかり勝負できるような力をつけたいと思っています。そのためには、日本のレースのようにペースメーカーが流れを作ってくれるわけではないので、どんな揺さぶりがあっても対応できるようなゆとりを持てる体力をつけていきたいです。

小原「前田と切磋琢磨してレベルアップ」

小原怜(天満屋)

――現段階で、自分の内面を振り返ってください。

 候補選手として、日本代表チームとしての自覚を持って、さらなる飛躍をするチャンスだと思って気を引き締めて取り組んでいきたいです。

――本番までにどのような仕上げをしていこうと考えていますか。

 監督と相談していますが、ハーフマラソンを1本走るかもしれません。

――東京五輪に向けて、代表選考の規定が変わった。そのことによって、自分にとってどんな影響がありましたか。

 夏の本番を想定したようなレースをして、1本のレースに向けた集中力や、練習の過程の中で自分を作り上げていくことを体現できたのではないかと思います。また、女子マラソンへの興味やレベルが上がってきたことはすごく良かったと考えています。冬場のマラソンを通してもレベルが上がっていることを実感しているので、この取り組みを通して私たちもレベルを高められたと思います。

――11日には前回の東京五輪に出場した君原さんと寺沢さんの話を聞き、12日に円谷さんのお墓参りに行って、どんな感想を持ちましたか。

 先人の方々が、今のマラソンの発展の架け橋を作ってくれたような気持ちになりました。お墓参りをさせていただいて、(円谷さんも)しっかり見守ってくれていると思うので、気持ちを新たに一丸となっていきたいと思います。

――今後に向けて、さらなる目標を教えてください。

 選ばれた3人と同じ気持ちで、自分も準備したいです。同じチームの前田がいるので、切磋琢磨して練習を積めればいい雰囲気にもなると思うので、お互いにレベルアップしていきたいです。

松田「再スタートを切れるくらい気持ちを戻したい」

今後について、松田は「まだ気持ちの整理がついていない」と涙を流した 【スポーツナビ】

松田瑞生(ダイハツ)

――現段階で、自分の内面を振り返ってください。

 内定とはなりませんでしたが、内定した選手と同じ気持ちで準備をしていきたいと思います。

――本番までにどのような仕上げをしていこうと考えていますか。

 これから監督としっかり相談して、自分の体の状態を見ながらレースに向けてやっていければと思います。

――東京五輪に向けて、代表選考の規定が変わった。そのことによって、自分にとってどんな影響がありましたか。

 とても良かったと思います。MGCの最後の1枠で設定タイム(2時間22分22秒)を狙ったからこそ、今回(1月に行われた大阪国際女子マラソン)で歴代10枠に残るようなレベルの高いタイムが出たのだと思います。女子マラソンが色んな人に知ってもらえて、盛り上がってきていることを考えても、今回の大会はとても良かったと思っています。

――11日には前回の東京五輪に出場した君原さんと寺沢さんの話を聞き、12日に円谷さんのお墓参りに行って、どんな感想を持ちましたか。

 メモリアルホールに行かせていただいて、現在は厚底シューズが主流になっていますが、当時円谷さんが履いていた靴は草履のようにとても薄かった。「マラソンをあの靴で走ったんだ」と思うと今では考えられないと思います。すごいなという一言で、大きな衝撃を受けました。

――今後に向けて、さらなる目標を教えてください。

 正直なところ、まだ気持ちの整理がついていません。再スタートを切れるくらい気持ちを戻して、体の状態を整えてからまたチャレンジしていきたいと思います。

2/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント