連載:球春とって出し“突っ込み”コラム2020

胸にしみた石井一久の「らしい」追悼 気になる今週の球界のハナシ

カネシゲタカシ

運命の出会いだった二人

このノムさんがサッチーになります 【カネシゲタカシ】

 夫婦は長年連れ添うと見た目も性格も似てくるなんて言われます。ノムさんとサッチーも例にもれず「この二人そっくりだな」と思っていた方は多いでしょう。とくに見た目が。

 実際どれぐらい似ていたのか、似顔絵で検証してみましょう。上にあげたのはノムさんの似顔絵ですね。まずはヘアスタイルを変えてみましょう。

髪型を変えただけで…… 【カネシゲタカシ】

「人の印象は髪型で決まる」なんて言いますが、これだけでノムさんの“サッチー度”がずいぶん上がります。つぎに眉毛の形だけ変えてみます。

これは…… 【カネシゲタカシ】

 さらにアイメイクと口紅を施しましょう。

なんということでしょう 【カネシゲタカシ】

 ほぼほぼサッチーができあがりました。思えばお二人は長く連れ添うまでもなく、若い頃のご尊顔をみてもよく似てらっしゃるんですよね。運命の出会いだったという証かもしれません。
 
 ノムさんを襲った病は虚血性心不全。奇しくも沙知代夫人と同じだったことに誰もが驚きました。まさか、そんなところまで“そっくり”になるとは……。夫人急逝後のインタビューで「全く苦しまなかったという意味では最高」と語っていたノムさん。今ごろ天国で「アンタ、なに私のマネしてんのよ」と突っ込まれ、照れくさそうに頭をかいているかもしれません。

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 ご冥福を心よりお祈り申し上げます。しかし、ノムさんが野球界に遺した大いなる財産は、教え子たちの手によって未来永劫受け継がれます。この世に野球がある限り、野村克也は生き続けるのです。

 だから、監督。これからもときどき、漫画のネタにさせてくださいね。

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著者プロフィール

1975年生まれの漫画家・コラムニスト。大阪府出身。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にてデビュー。現在は『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)等に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。元よしもと芸人。著書・共著は『みんなの あるあるプロ野球』(講談社)、『野球大喜利 ザ・グレート』(徳間書店)、『ベイスたん』(KADOKAWA)など。

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