香川と岡崎が共演するアラゴン・ダービー プリメーラ昇格を占う大事な一戦に

ラ・リーガ
 今シーズン、スペイン北東部のアラゴン州を代表するSDウエスカとレアル・サラゴサによる“アラゴン・ダービー”が、ひときわ注目を集めている。なぜかって? それは日本が誇る2人のスター選手、岡崎慎司(ウエスカ)と香川真司(サラゴサ)が相まみえるからだ。

ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッドなど欧州の強豪で栄光を手にしてきた香川真司。コパ・デル・レイで6度の優勝を誇り、1部常連だった古豪サラゴサを復活させることが任務だ 【写真提供:La Liga】

 輝かしいキャリアを積み上げてきた33歳の岡崎と30歳の香川。今夏そろってセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)にやってきた両雄は、二人合わせれば日本代表のキャップ数が200を超え、ゴール数も80以上に達する。

 もちろん欧州サッカー界でも確かな実績を残してきた。イングランドのプレミアリーグで頂点を知る日本人は彼らしかいないのだ。香川は2012-13シーズンにマンチェスター・ユナイテッドで、岡崎は15-16シーズンにレスターで栄冠を手にした。

一段と熱を帯びているアラゴン・ダービー

 そんな彼らが、今季はスペインの2部リーグに華を添えている。そして所属クラブの好スタートにも大きく貢献している。現在、サラゴサは自動昇格圏まで3ポイント差の3位につけており、それを5位のウエスカが1ポイント差で追走する。

 そのため、ウエスカにとって本拠地エル・アルコラスで行われる今回のダービーは、宿敵を追い抜く絶好のチャンスなのだ。そういった状況に加え、1年半ぶりの対戦とあってアラゴン・ダービーは一段と熱を帯びている。

2016年にレスター史上初のプレミア優勝に貢献した岡崎慎司。今季はウエスカでプリメーラ昇格を目指す 【写真提供:La Liga】

 今週末こそ敵同士となる岡崎と香川だが、二人は良き友であり、旧知の仲だ。揃って出場した2008年の北京五輪を皮切りに、代表チームで幾度となく同じピッチに立ってきた。クラブチームで対戦するのも今回が4度目のこと。岡崎がシュトゥットガルトやマインツに所属していた頃に香川のドルトムントと3回対戦しており、結果は1勝1分け1敗のイーブンとなっている。

日本人選手の宝庫となっているセグンダ・ディビシオン

 今季のセグンダ・ディビシオンには岡崎と香川以外にもMF柴崎岳(デポルティーボ)やGK山口瑠伊(エストレマドゥーラUD)が在籍しており、まさに日本人選手の宝庫となっている。

 だが日本人に限った話ではない。欧州で最もハイレベルな2部リーグには世界中から一流の才能が集まっており、いつにも増して国際色豊かだ。

 ルイス・スアレス(コロンビア人、サラゴサ所属)やセク・ガッサマ(セネガル人、アルメリア所属)、マウリシオ・レモス(ウルグアイ人、ラス・パルマス所属)、クリスティアン・ストゥアーニ(ウルグアイ人、ジローナ所属)など、見渡せばスター揃いのリーグとなっている。ただし、今週末に限っては、アラゴン州での日本人対決に全ての視線が注がれることになる。今夜、SDウエスカ対レアル・サラゴサの試合を23時50分からWOWOWで見よう。

(翻訳:フットメディア)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント