絶望の淵から這い上がった巨人2位・太田 プロの世界でも強く、たくましく
成長痛による痛みに一時は心が折れかけた時期があったという太田龍。JR東日本での3年間で、体、心ともに成長し、巨人のドラフト2位指名をつかみ取った 【撮影:スリーライト】
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あまりの激痛に絶望感に襲われた高校時代
「もう野球はできないんじゃないか」。太田は高校時代の不安な日々を振り返ってくれた 【撮影:スリーライト】
中学生のときです。中学入学時が160センチで、中2で172センチ、中3で184センチ、3年間で24センチ伸びました。高校でまた5センチぐらい伸びて、今、190センチです。
――それはスゴイ。やはり良く食べ、よく寝る子だったんですか?
小さいときからよく寝ていました(笑)。中学時代も、眠くて仕方なくて、授業もちゃんと聞こうとしていても眠くて寝ちゃって(笑)。家に帰ってきたらまた寝て、ご飯食べたらまた寝て、テレビも好きで見始めるんですが、気付いたらまた寝ていて、毎日10数時間寝ていたと思います。父が178センチ、母が165センチと両親とも大きい方で、弟は高校1年で175センチ。僕は寝るだけじゃなく、いっぱい食べていたのでここまで大きくなったのかなと思います。
――でも、急激に身長が伸びたことで、高校(鹿児島・れいめい高)入学後、かなり苦しんだそうですね。
そうなんです。1年春からベンチには入っていて、秋の大会でも投げていたんですが、10月の大会で登板した時、腰が痛くて動けなくなってしまって……。試合が終わって外に出ようにも歩けない。ユニホームも自分で脱げないほどで、父に脱がせてもらって病院に直行。成長に伴って起きる腰椎分離症という診断でした。
――そこからどうなっていったのですか?
コルセットを着けて自宅で安静です。骨がつくまでは動けないということで、学校も1ヶ月は行けず、野球も3ヶ月はぐらいできませんでした。
――大好きな野球ができなかった時期……どんな気持ちで過ごしていたのでしょう?
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