アルゼンチン共和国杯は年齢と斤量がカギ データ推奨1番手はアフリカンゴールド
アルゼンチン共和国杯の前走クラス別成績(過去10年)
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
また、前走G1だった馬は昨年のパフォーマプロミスら近3年続けて勝ち馬を出しており、複勝率42.9%と優秀だ。3着以内馬の6頭は前走で宝塚記念、日本ダービー、天皇賞・春のいずれかに出走していた。
距離延長馬の前走着順別成績(過去10年)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
これら距離延長馬で前走1着だった馬は15年ゴールドアクターら2勝で、複勝率45.0%と非常に高い。複勝回収率でも100%を超えている。黄色で強調した前走4着までが連対率20%以上、複勝率でも30.0%を軒並み超えており、好成績を示している。
アルゼンチン共和国杯の前走からの斤量増減別成績(過去10年)
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
なお、斤量増減なしの馬は16年シュヴァルグランら2勝をあげるも、連対率・複勝率は最も低い。この組の3着以内馬4頭はいずれもアルゼンチン共和国杯で4番人気以内だった。
結論
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
人気を集めそうなのは前走で同コースの目黒記念を勝利したルックトゥワイス。ただし、目黒記念は緩みない流れから前が止まる展開となって、後方の馬が有利なレース。同馬も後方を追走していた。6歳馬で前走から斤量2キロ増の57キロ、絶対視はできない。
これまでのデータから一番手に推奨したいのがアフリカンゴールド。好成績の4歳馬で斤量55キロ、距離延長馬で前走1着、今回斤量1キロ減と好走馬の傾向にいずれも合致している。続いて推したいのが同じく4歳馬のアイスバブル。前走小倉記念では7着と敗れているが、小回りコースよりも直線が長いコースの方が合うタイプだ。2走前の目黒記念では2着と好走しており、東京替わりは歓迎材料。前走から斤量増減なしは微妙だが、55キロは良い。前走からの巻き返しが期待できる。
他では連下候補で前走六社S2着のトラストケンシン、中央入り初戦の4歳馬ハッピーグリン、好成績を示す斤量56キロのムイトオブリガードとノーブルマーズまで挙げておきたい。オジュウチョウサンは8歳馬で、前走六社S10着と強調材料に欠いている。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。