ラグビーW杯でカメラマンが感じたこと 夢を叶え、夢が生まれるスタジアム
リーチ主将はお辞儀の指揮者?
日本代表とサモア代表の選手がファンに「お辞儀」の準備 【Photo by Yuka SHIGA】
試合後に選手たちはジャージ交換をしているので、どの選手が日本代表で、どの選手がサモア代表か、パッと見ただけではわかりません。そんな選手たちが一緒になってファンに感謝を伝える姿は「ノーサイド」という言葉をよく表していると感じました。
ブナ選手が叶えた夢が、子どもたちの夢に
晴れやかな表情を見せるトンガ代表クーパー・ブナ選手 【Photo by Yuka SHIGA】
あまりにも素敵な笑顔だったので、ブナ選手に写真を送ると、彼はこの写真に 「If you can dream it, you can do it.(夢を持つことができれば、成し遂げられる)」 とキャプションをつけてくれました。
今大会の日本代表の活躍や、個性豊かな海外の選手たちが躍動するワールドカップを間近で体感した多くの子どもたちが、いつか自分もこの場所に立ちたいと夢を抱けるようになったら、日本大会は成功だったと言えるのでしょう。
試合前に感じたジョセフHCの覚悟
日本代表vs.スコットランド代表の試合前に覚悟の表情を見せたジェイミー・ジョセフHC 【Photo by Yuka SHIGA】
その選手たちの後ろ姿を撮ろうと構えていたら、ジェイミー・ジョセフHCがくるりと振り向いてこちらに歩き出しました。ちらりと横を見たあとにふと地面を2、3秒見つめて、顔を上げた時には覚悟を決めたように真っ直ぐと堂々と一点を見据えていました。
身長196センチ、体重は100キロを超えるジョセフHCが、いつも以上に大きく見えた瞬間でした。
日本代表を後押しするファンの存在
日本代表を応援するファンの声が、選手を後押ししている 【Photo by Yuka SHIGA】
どんなに相手が強くても、心から選手を信じて後押しするジャパンコールがスタジアムに響けば、それはチームの力となり、次のステージに進めるんじゃないか……とあらためてファンの存在の大きさを感じています。