B1中地区は4強時代の到来か!?
新シーズンに向けたキーマンたち

昨季地区王者・新潟のキーマンは今村

1年間の公式戦出場停止から復帰する今村。新潟で輝きを取り戻せるか
1年間の公式戦出場停止から復帰する今村。新潟で輝きを取り戻せるか【(C)B.LEAGUE】

 4年目のBリーグが10月3日(木)に開幕する。今季は男子日本代表が5敗に終わったワールドカップ(W杯)の結果を背負い、来年夏の東京五輪に向かっていく大切なシーズンだ。各チームの底上げ、若手選手の台頭は特に期待したい。今回は中地区の6チームの見どころを述べる。


 新潟アルビレックスBBは2018-19シーズンの中地区王者だ。昨季は外国籍選手のオン・ザ・コートルールが変わり「登録、プレーがいずれも2名」になった。それをうまく生かしたのが彼ら。試合のテンポを無理に上げず、重量級の外国籍インサイドを軸に試合を組み立てるスタイルが奏功した。


 ただし今季はB1得点王の重量級センター、ダバンテ・ガードナーがシーホース三河に移籍している。チームにとってはマイナス材料だ。


 とはいえラモント・ハミルトンは強さと外からのシュート力を持ち、昨年に引き続いて頼もしい存在。新加入のニック・パーキンズは柔らかなフィニッシュを持つ左利きのプレーヤーで、アーリーカップ北信越では3試合連続で20得点以上を記録した。10月15日で23歳と若く、日本での成長も期待できる。


 五十嵐圭、柏木真介のガード陣はもちろん健在。二人は2006年に開催されたW杯日本大会にも出場しており、五十嵐は39歳、柏木は37歳。ともに流れが読めて、シュートをしっかり決められる頼もしい選手だ。しかも昨季は五十嵐が平均31.14分、柏木が平均27.39分のプレータイムを担っている。プレーの老練さと、身体の若さが伴った驚異のベテランだ。


 一方で復活と飛躍を期待したいのが今村佳太。長岡工業高、新潟経営大と「新潟産」の23歳だ。191センチのサイズがあり、スキルが高く、3Pシュートの名手でもある。昨季は18年夏のアジア大会参加時に犯した逸脱行動により1年間の公式戦出場停止処分を受けた。しかしポテンシャル的には東京五輪、その後の代表を目指し得る人材だ。

川崎は中堅、富山は若手の台頭が必須

川崎は大阪から加入した熊谷ら中堅の活躍が期待される
川崎は大阪から加入した熊谷ら中堅の活躍が期待される【(C)B.LEAGUE】

 川崎ブレイブサンダースは18年4月にニック・ファジーカスが日本国籍を取得。オーナー企業も東芝からDeNAに変わり、優勝候補として2018-19シーズンを迎えていた。しかし中地区の優勝争いで新潟に遅れをとり2位に終わり、チャンピオンシップ(CS)も1回戦で栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)に完敗。ファンの期待を裏切る結果にとどまってしまった。


 今季は北卓也ヘッドコーチ(HC)がゼネラルマネージャーに退き、39歳の佐藤賢次氏がHCに就任。ファジーカスや篠山竜青、辻直人といった主力は健在だが、外国籍選手を入れ替えた。


 今までの川崎(東芝時代)は新卒が原則だったが、プロクラブとして自立した今は「中途採用」にも積極的だ。今季はアスリート能力が高い熊谷尚也、シューター大塚裕土と30歳前後の中堅選手を獲得している。やや薄かったウイングのポジションが厚くなり、1試合、1シーズンを通して強度を落とさずプレーできるだろう。


 富山グラウジーズは昨季の中地区3位。210センチ・138キロの巨漢ジョシュア・スミスがゴールを支配し、得点力の高いレオ・ライオンズと絡むスタイルがハマった。頼りになる二人に、宇都直輝、阿部友和のガード陣も強力。富山一筋の34歳・水戸健史も健在だ。大塚の川崎移籍は痛手だが、そこは葛原大智、前田悟といった若手の成長で補うしかない。


 富山市立奥田中出身の八村塁、馬場雄大が代表で活躍し、関東の大学バスケでも近年は富山出身者の活躍が目立つ。「新バスケどころ」を背負うチームとして、経営的な成長にも期待したい。

大島和人
大島和人

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都町田市に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。バスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、バレーなどの現場にも小まめに足を運び、試合観戦数は毎年300試合を超える。日本を実はサッカーだけでなくバスケ強国であるスペイン、バレー王国・ブラジルのような球技大国にすることが一生の夢で、“球技ライター”を自称している。

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