Jリーグを彩った名助っ人たち・総集編
ピッチ内外でレジェンドが残した記憶

磐田支えた強力助っ人たち

磐田の“闘将”ドゥンガ。藤田俊哉(写真右)ら後に黄金時代を築く日本人選手たちに大きな影響を与えた
磐田の“闘将”ドゥンガ。藤田俊哉(写真右)ら後に黄金時代を築く日本人選手たちに大きな影響を与えた【(C)J.LEAGUE】

“オリジナル10”以外では最も伝統のあるJリーグのクラブであるジュビロ磐田も97年の年間王者に輝いたメンバーで、同年のMVPを獲得したドゥンガが79.25%のユーザーから票を集めて1位、得票率(各クラブの総投票数に占める割合)でも32.86%をマークした。同時期にドゥンガとともに磐田を引っ張ったスキラッチが2位。彼らは中山雅史、名波浩、福西崇史といった日本人選手に大きな影響を与えたことでも知られ、日本代表が成長するプロセスを語る上でも重要な存在だ。一方で15年から現在まで在籍し、J2からの復帰を支えたGKカミンスキー、09年から2年間でゴールを量産した元韓国代表のイ・グノは救世主的な存在として支持を集めたのだろう。

 FC東京はガンバ大阪への移籍を挟んで7シーズン在籍して象徴的な存在となったルーカスが1位、Jリーグ加盟前からチームの前線に君臨し、“キング・オブ・トーキョー”と呼ばれたアマラオが2位、現在の攻撃を引っ張るディエゴ・オリヴェイラが3位という結果になった。この3人だけで全体の大多数を占めており、FC東京の“三大助っ人”と呼んでも過言ではない。

 そのFC東京とJFL時代からライバル関係を築いて来た川崎フロンターレはジュニーニョという絶対的なレジェンドがおり、30.37%という得票率は全体の5位だ。そのジュニーニョが鹿島に移籍した翌年の12年から攻撃をけん引したレナトが2位、レナトが中国に去った翌年から来たエウシーニョが3位というのも興味深い結果だ。

 湘南ベルマーレは草創期のレジェンドであるベッチーニョが堂々の1位。やはり93年のJFL優勝に大きく貢献し、そのまま主軸を担ったインパクトは大きい。2位はアジアを代表するリベロである元韓国代表のホン・ミョンボ、3位は06年から11年まで湘南の中盤を仕切ったアジエルと続くが、10位のエジソンまでを見ても得票率の差は他クラブと比べて少なく、限られた資金力の中でも良質な助っ人が支えてきた湘南らしいランキングとなった。

プレー以外でも記憶に残る助っ人

ウイルソンはケガに苦しむシーズンも多かったが、ピッチ外の振る舞いでも選手、サポーターから尊敬を集めた
ウイルソンはケガに苦しむシーズンも多かったが、ピッチ外の振る舞いでも選手、サポーターから尊敬を集めた【(C)J.LEAGUE】

 ベガルタ仙台は12年から5年間在籍し、12年にベスト11に輝いたウイルソンが1位となった。2年連続で二桁得点を記録し、その後は怪我に苦しんだが、万全な状態ではないながらも途中出場で流れを変えるなど勝利に貢献。またピッチ内外の立ち居振る舞いからチームメートの尊敬を集めていたようで、仙台では記録以上の特別な存在だ。

 99年にJ2から加盟した大分トリニータは03年から09年までのJ1に定着した時代に中心を担ったマグノ・アウベス、エジミウソン、ウェズレイの3人が上位を占めているのは当然だろう。ただ、J2、J3時代の3年間に在籍したDFダニエルが4位にランクインしているのは苦しい時期を支えてくれたファン・サポーターの記憶が強いためだろう。

 現在の中心的な選手が1位に輝いたのはセレッソ大阪はジム・ジンヒョンとコンサドーレ札幌はチャナティップ、そして松本山雅のパウリーニョ、そしてヴィッセル神戸のイニエスタだ。イニエスタには79.37%のユーザーが投票しており、さらに在籍中のビジャ、ポドルスキが続く。いわゆる“VIP”の人気を裏付ける結果となった。また今年の夏での現役引退を表明したサガン鳥栖のフェルナンド・トーレスは35%の得票率で同クラブの1位となっており、リーグでの活躍度に厳しい評価もあるものの、鳥栖での人気が分かる。

河治良幸

東京都出身。セガ『WCCF』の開発に携わり、手がけた選手カード は4500枚を超える。創刊にも関わったサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で現在は日本代表を担当。チーム戦術やプレー分析を得意と しており、その対象は海外サッカーから日本の育成年代まで幅広い。著書に『サッカーの見方が180度変わるデータ進化論』など。

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