制球重視で初陣飾った大船渡・佐々木 指揮官も「効果的な投球」と評価

ベースボール・タイムズ

「ボール球が少なくなれば、球数が減る」

初戦から多くの報道陣に囲まれ、取材を受ける佐々木。最後の夏に向けて思いを語っていた 【写真は共同】

 今日の先発は試合前に告げられたという佐々木。試合後の囲み取材では、「負けたら終わりの大会なので緊張はしていたのですが、初回に点数がとれてホッとした。それで楽しくマウンドに上がれました」と、試合を振り返った。

 球数を減らす省エネ投球について問われると、「(意識しているのは)コントロールです。ボール球が少なくなれば、球数が減ると思うので」と答えた。

 また、先制点となるタイムリーを放つなど打撃でもアピールしたが、「1打席目ではしっかり捉えることができたのですが、2打席目は凡退してしまったので、そういうところをなくしていきたい」と、反省も口にした。

 負ければ終わりとなる大事な大会だからこそ、エースを先発させたという國保陽平監督は、「効果的な投球ができたと思います。早いカウントから相手バッターが反応してくれて、スイングをしてくれて、かつ凡打になっていたので」とエースをたたえた。キャプテンの千葉宗幸は、「いつも通りのピッチング。ピッチャーがリズムをつくってくれたので、野手陣も守りやすかった」と、無安打に抑えた2投手に感謝の言葉を残した。

過密日程も「みんなであと5勝を」

 目標の甲子園出場へは、残り5勝。雨での順延もあり、試合日程は厳しい状況になるが、「自分が抑えれば、バッター陣も打ってくれると思うので、自分で守備から流れをつくりたい。みんなであと5勝を挙げられたら」と決意を語った佐々木。

「良いことも悪いこともすべて忘れて、次の試合に臨んでいかなければいけないので、ケガなくスタートラインに立てるようにしたい」と、國保監督も次戦へ向け気を引き締めていた。

 約5700人収容の内野スタンドが大勢の人で埋め尽くされ、3回表が始まる前には外野席が開放されるなど、注目度はピカイチ。今後、プロ注目の超高校級右腕が、どんなピッチングを見せてくれるか。期待は高まるばかりだ。

(取材・文:松野友克/ベースボール・タイムズ)

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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