前走との斤量差から考える天皇賞(春) 上位人気は軒並み消し、穴はクリンチャー
4歳馬による戦いとなりそうだが……
天皇賞(春)出走馬の前走斤量差別成績(過去10年)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
よって、今回斤量増となる馬を詳しく見ていくことにする。まず、今回3キロ以上増えている馬の成績が【0.0.2.22】で連対馬がいない。これは注目したい特徴だ。3キロ以上増えるケースは、基本的に前走ハンデ戦に出走している馬が多い。天皇賞(春)に向けてはダイヤモンドSや日経新春杯といったハンデ戦もステップレースになりやすい。仮にそれらのレースで好走しても、本番で3キロ以上の斤量増となる場合は、苦戦を強いられるとみることができる。2015年2着のフェイムゲームは、前走ダイヤモンドSだったが、ハンデ58キロを背負い完勝していた。かなり重いハンデを背負っており、本番との斤量の増減はなかったというわけだ。
同じ斤量増でも今回2〜2.5キロ増の場合は、【3.3.4.51】という成績。連対馬は6頭となり、複勝率は16.4%で3キロ増以上より約2倍も好走確率は高くなる。単・複の回収率はともに100%ある。配当妙味が最も見込めそうなタイプだ。
今回1〜1.5キロ増の馬は【4.3.4.48】という成績。勝率、連対率、複勝率すべてで2〜2.5キロ増を上回る成績が出た。また、斤量増減なしの場合は【3.2.0.21】という成績。勝率、連対率、複勝率は、今回1〜1.5キロ増を上回っている。総合的に見ると、斤量差(増加)の値が大きくなるほど、成績が下がっている傾向だ。
今回2〜2.5キロ増馬の前走着順別成績(過去10年)
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
今回1〜1.5キロ増馬の前走着順別成績(過去10年)
表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
今回斤量増減なし馬の前走着順別成績(過去10年)
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】