前走人気と着順データから皐月賞を予想 Vに最も近いのはアドマイヤマーズ!

JRA-VANデータラボ

トライアル組か別路線組か、判断難しい今年の皐月賞

 先週行われた桜花賞では、朝日杯FS以来の休み明けだったグランアレグリアが優勝。これで昨年のアーモンドアイ(シンザン記念以来)に続き、前走「桜花賞トライアル以外」の組が2連勝となった。一方、今週行われる皐月賞では、2014年から17年に「皐月賞トライアル以外」(以下「別路線」とする)の組が4連勝を飾っていた。しかし昨年は、トライアル組のワンツー決着。これを機に流れが変わっても不思議はない。どちらを上位に取るべきか、近年の傾向からは判断が難しいのが今年の皐月賞だ。そこで今回は、前走レースを問わない「前走時の人気と着順」に注目してこのレースを分析したい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

前走レース別成績(1)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は、皐月賞の前走レース別成績である。出走数、好走馬数ともに多いのが、スプリングS、弥生賞、そして若葉Sという皐月賞トライアル組。中でもスプリングS組は最多の4勝を挙げているが、これに並ぶのが別路線・共同通信杯組だ。

前走レース別成績(2)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前走を「皐月賞トライアル」と「トライアル以外」に分け、さらに5年ごとに区切ってみたのが表2である。冒頭でも触れたように、近5年では別路線組が4勝を挙げ、好走確率でも優勢だった。ただ、3着以内の好走馬数ではトライアル組8頭に対し、別路線組は7頭。そして直近の昨年は、トライアル組のワンツーで馬連万馬券決着になったことも考えると、今年、別路線組ばかりで馬券をかためてしまうのは少々危険な印象もある上、別路線組には人気馬が多く配当妙味にも欠ける。

前走着順、前走人気別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 「トライアル組」か「別路線組」かという分類以上に、はっきりと成績に差がつくのは、前走時の人気と着順別の成績だ。表3にあるように、過去10年の優勝馬すべて、連対馬では20頭中18頭が前走1〜2着馬。そして連対馬20頭中16頭は前走1〜2番人気馬から出ており、特に前走1番人気馬の複勝率は45.2%と非常に高い。

 なお、優勝馬10頭のうち、馬券圏外に敗退した経験があったオルフェーヴル(京王杯2歳S10着)とロゴタイプ(函館2歳S、札幌2歳Sともに4着)、そしてアルアイン(シンザン記念6着)は、すべて前走で1着。前走2着から優勝したドゥラメンテとエポカドーロは、ともに複勝率100%を維持して本競走に出走していた。

前走人気+前走着順別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前走時の人気と着順の組み合わせで見ると、「1〜2番人気に推されて連対」を果たしていた馬が【8.7.5.33】で勝率15.1%、複勝率37.7%を記録し、他に圧倒的な差をつけている。この組の3着以内好走馬20頭はすべて、本競走での単勝オッズは40倍以下。単勝40倍を超えた馬を除けば【8.7.5.23】勝率18.6%、複勝率46.5%、そして単複の回収率は144%、128%と、さらに信頼性は高まる。

1/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント