今週末の桜花賞と阪神牝馬Sを予習 「阪神芝1600mの牝馬限定戦」を分析!

JRA-VANデータラボ

枠番別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は枠番別成績。前項で逃げ・先行馬の成績がそれほどでもなく、差し馬にもチャンスありと述べたが、枠番別でもそれを裏付けるようなデータが残っている。全体、上級戦ともに内枠の数値が悪く、外枠の成績が良好なのだ。大外の8枠こそやや苦戦も、5〜7枠は好走率、回収率ともに高め。また、5〜7枠に入った馬が「中団」からレースを進めた場合、全体で勝率10.4%、単勝回収率148%、上級戦でも勝率10.2%、単勝回収率171%という好成績が残っている。阪神芝1600mの牝馬限定戦において、外枠の差し馬はひとつの狙い目となりそうだ。

上がり3F順位別成績

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は、上がり3Fタイムの順位別成績。全体、上級戦ともに明確な傾向が出ており、上がり1位の脚を使った馬の成績が極めていい。上がり2位だと好走率は若干下がるが、回収率は高いぐらいで、こちらも優秀。さらには上がり3位の成績もよく、速い上がりを使った馬がそのまま好走できる確率はかなり高い。一方、上がり6位以下の脚しか使えなかった場合は苦戦必至で、全体、上級戦ともに勝率は1%にも満たない。せめて上がり5位までの脚を使えないようだと、厳しい着順を覚悟しなければならないだろう。

前走上がり3F順位別成績

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前項で上がりの脚の重要性を確認したが、実際の予想においては前走の上がり順位のほうが利用しやすい。それを示したのが表6。これを見ると、前走でも上がり順位がよかった馬のほうが、阪神芝1600mの牝馬限定戦では好走する確率が高いことがわかる。複勝率を見る限り、前走上がり順位が3位までの馬を狙うとよさそうだ。

種牡馬別成績(着別度数順)

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表7は種牡馬別成績(着別度数順)で、全体、上級戦それぞれ5位まで示した。1位はディープインパクトが圧倒的。全15勝中14勝を上級戦で挙げているように、重賞などのレースで抜群の強さを見せている。表3〜6の項で、差し馬の好走が多いことや上がりの脚が重要なことがわかったが、そうしたレースではやはりディープインパクト産駒に一日の長があるのだろう。また、回収率が高いのはキングカメハメハで、好走率はディープインパクトに届かないが、妙味を重視するならこちらを狙う手もある。

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