「黒船」ONE Championshipが見せた日本への敬意と本気度
周到な準備、醸し出す国際的ムード
初の日本開催でトリを締めた青木真也 【写真提供:ONE Championship】
ONEが日本大会開催を明らかにしたのが昨年の春。時を同じくして休止となっていたAbemaTVでの大会中継も再開となり、全大会の放送だけでなく、AbemaTVからの要望を受け各大会に日本人ファイター2名の出場が確約されることとなった。そしてAbemaTVとの連携を強めて以降、内藤のび太が王座奪還(18年5月)、V.V Meiと長谷川賢もタイトルマッチで激闘を演じ(18年5月と6月)、青木真也は連勝(18年5月と7月)と、それぞれの戦いがONE自体の認知を高めた。
そうした助走を経て、8月に日本大会の開催をパークハイアット東京(新宿)で華々しく発表。今年1月にも直前ではなく2カ月の余裕を持ってアンジェラ・リー、デメトリアス・ジョンソン、エディ・アルバレスと主力3選手の公開ワークアウトを行い、大会への期待を高めた。こうして振り返ると、ONEが初の日本大会へ向け慎重に準備を重ねてきたことが分かる。
28日の公開会見には多国籍な人々が集った 【写真提供:ONE Championship】
またVIP席は15万円と高額となったが、アリーナ1列目、グッズ、バックステージツアー、VIP入場(レッドカーペット)、出場選手/リングガールとの写真撮影/ドリンク・フィンガーフードサービス付きと趣向が凝らされており、大会の格式を高めるのに一役買っていた。