連載:「それぞれに、球春。」スペシャルインタビュー

西武ウグイス嬢が語る、杉谷とのやりとり 「最初は名前を言っただけなのですが…」

構成:スポーツナビ

杉谷とのエピソード

【画像:スポーツナビ】

 そろそろ杉谷選手のパートへ行きましょうか(笑)。話すと長いですが、そこをかいつまんで。

 まず、杉谷選手からお声を掛けていただいて、最初の頃は本当に打撃練習が終わるときに名前を言うだけのコーナーというか、そういうやりとりだけでした。杉谷選手が、「僕、今日バッティング練習最後なので、今日は名前を言ってもらえませんか」と。「杉谷選手、バッティング時間終了です、って言ってください」って言われたのがきっかけです。

 それが、あまりにも名前を言っただけの割には反響が多すぎて。本人以上に周りのスタッフさんとか、ファイターズの近くにいる選手の方、お客様がだんだん気付き始めたのです。コーチの方に「もっと長く、腕見せて」とか言われるようになっていって、だんだんとアナウンスが長くなっていきました。栗山英樹監督には「ご迷惑おかけします」といつも言っていただくので、報われている感じはしますね。

 たまに本人が、「僕、大泉学園駅が最寄り駅だったので、言ってください」というネタを、1年に1回ぐらいくれるときはあります。あとは「今日、友達が来てるのでお願いします」とか、「今日、僕、スタメンなのでやらなくていいです」とか、プロデューサーみたいな感じで言っていただけるので、本人次第でいろいろ変わっています。

 今年の杉谷選手、すごく仕上げてくると思うんですよ。毎年思っているのですが。相当な仕上がりをもって、ここに春になったら来てくれると思うので、私もちゃんと準備しておきます(※編注:メットライフドームでの西武vs.日本ハムは、5月1〜3日が最初の3連戦となる予定)。

昨季の優勝と、2連覇への期待

 昨シーズンはおかげさまで10年ぶりのリーグ優勝ができました。お客様が負けていても帰らないのがすごく印象的で。普通であれば5点差、6点差がついた8回なんて帰りたくなると思うんですよ。それでも全然帰らなくて、最後の最後まで歓声がすごかった。選手もその歓声につられて、逆転して勝つ試合が多かったですね。本当に一体感があって、とても楽しいシーズンでした。クライマックスシリーズで敗退したので、ちょっと悔しかったですけどね、最後は。

 でも、多分お楽しみはこれからだと思うので、平成最後だけでなく新元号最初の優勝もいただくつもりです。チームは若手がとても育っていると信じています。出ていく選手もいますが、その分新しい選手も入ってきますし、私もファンの皆さんと一緒に期待しています。

 去年は生で見られなかった胴上げを、リーグ優勝や日本一の瞬間を放送室から見たい。それが私の絶対かなえたい夢、一番の希望です。

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