西川遥輝、満を持して侍ジャパン初選出 パの盗塁王がチームの新たな武器に

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驚異の盗塁成功率

盗塁王3度のいだてん・西川遥輝。高い水準で走攻守3拍子そろった外野手だ 【写真は共同】

 パ・リーグを代表する韋駄天(いだてん)が侍ジャパンに初選出。2年連続盗塁王の北海道日本ハム・西川遥輝が、プロ9年目で初めて代表のユニホームに袖を通すことになった。

 智弁和歌山高からドラフト2位で入団した西川は、プロ4年目の14年に二塁手兼外野手として計143試合に出場し、43盗塁で初のタイトルを獲得。15年に行われた第1回プレミア12では日本代表の第1次候補選手となったが、最終ロースターの28名には残れなかった。その後、左翼手のレギュラーとなった16年には打率3割1分4厘をマークするとともに、広島との日本シリーズでサヨナラ満塁弾を放つなど、チームの主軸に成長した。外野手登録となった17年からは盗塁王に加え、2年連続ゴールデングラブ賞を受賞。球界屈指の「走攻守三拍子そろった選手」として認知されるようになった。

 今回の代表初選出に際して、稲葉篤紀監督は「スピードという部分で非常に魅力がある。打者としても、三振をしない、ボールをたくさん見られたり、安打にしていける」と期待を寄せる。何よりも特筆すべきは自慢の脚力を高い盗塁成功率へと昇華させている点で、昨季は盗塁企画47回中44回成功。成功率9割3分6厘のハイアベレージを誇った。出塁率も昨季は3割9分1厘と高い水準で、自チーム同様に侍ジャパンでもリードオフマンとして能力を存分に発揮してもらいたい。

初選出も、頼れるまとめ役に

 若手中心で構成された今回の代表チームで、26歳の西川は年長の部類に入る。日本ハムではチームリーダー的な役割も担う西川は、今回の侍ジャパンではチームのまとめ役としても期待される。明るい性格で、大舞台でも大仕事をやってのける度胸は頼もしい限り。初選出とはいえ、経験の少ない選手が多いチームにおいて、頼れる存在になるはずだ。

 柳田悠岐(福岡ソフトバンク)や筒香嘉智(横浜DeNA)、秋山翔吾(埼玉西武)などフルメンバーがそろった代表では、外野のポジションを確保するのは至難の業。だが、最大の武器である足で、代走の切り札の役割や、もともと内野手だった経緯から内野のサブ要員など、幅広い起用が可能となるのが西川の強みだ。選出の際に「このチャンスをものにできるように頑張る」と本人が言ったように、今回の2試合で結果を残せば、代表定着だけでなく、レギュラーとしての道も見えてくる。
◆◆◆侍ジャパンシリーズ2019 日本vs.メキシコ◆◆◆
3月9日(土) テレビ朝日系列(全国ネット) 18:56〜21:54 生中継
※21:54〜BS朝日にてリレー中継 ※試合終了時はハイライト
https://www.tv-asahi.co.jp/baseball_japan/#/

3月10日(日) TBS系列(全国ネット) 19:00〜20:54 生中継
※20:53〜BS-TBSにてリレー中継
http://www.tbs.co.jp/samurai-japan/m0211.html
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