同点弾誘発の久保、レアル・ソシエダはマンチェスター・Uと引き分ける

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

第2戦ではマンチェスターでの勝利を狙う

 ヨーロッパリーグ(以下、EL)ベスト16、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにマンチェスター・ユナイテッドを迎えた。かつては欧州の頂点に君臨した王者だが、現在はプレミアリーグで14位と調子の悪いここ数シーズンの中でもその低調さが際立っている。日本代表守田の所属するスポルティング(ポルトガル)を退団し、シーズン途中から指揮をとるアモリム監督はチームの怪我人の多さにも悩まされ、未だに最適解を見出せないでいる。

 一方のラ・レアルも今季はなかなか浮上のきっかけを掴むことができず、中位に留まっている。ホーム&アウェイで行われる決勝トーナメントでビルバオで開催される決勝戦を目指すラ・レアルだが、招集メンバーに含まれていたスビメンディが直前で欠場となりトゥリエンテスが代役に抜擢された。週末のバルセロナ戦を累積警告により欠場した久保はオヤルサバル、バレネチェアと共に最前線を形成し、先発復帰を果たした。

 後方から繋いで攻撃の組み立てを試みるラ・レアルだが、フィジカル面で上回るマンチェスター・Uの激しいタックルを前にリズムを見出せない序盤。久保はサイドと中央でのドリブルを使い分け攻撃の起点となるが、複数のDFによるゴール前の壁を崩すまでには至らない。37分にはマンチェスター・Uによる波状攻撃を受けるが全員守備で守り切るラ・レアル。失点こそ許さないが、枠内シュートを打つに至らず、前半をスコアレスで終えた。
 後半最初の好機を演出したのは久保、相手を抜き切る前に右足のクロスを中央のオヤルサバルへと送る。その後はマンチェスター・Uが攻める時間が増していき57分オランダ代表ザークツィーが右からのクロスに合わせ守護神レミロの足元を射抜いた。マンチェスター・Uはこの先制点により勢いを増し、アレハンドロ・ガルナチョ、ブルーノ・フェルナンデスが次々とラ・レアルゴールに迫っていく。64分、ラ・レアルは3選手を交代し得点を目指す。

 67分、久保のCKの際にアゲルドと競り合うマンチェスター・U主将ブルーノ・フェルナンデスにハンドがあったとしてVAR確認後PKが与えられることとなった。蹴るのはもちろんオヤルサバル。冷静にGKオナナの逆をつき、試合を振り出しの戻した。この得点により息を吹き返すラ・レアルは、GKオナナにスーパセーブされたブライス・メンデスのミドルシュート、久保に代わって出場したベッカーはアーリークロスからオスカルソンの好機を演出する。

 勝利への執念を見せるラ・レアルは終盤にオスカルソンがシュートを放つがGKオナナにセーブされてしまい、スコアボードは1−1のままレアレ・アレナにホイッスルの音が響いた。1週間後、ベスト8進出をかけ敵地オールド・トラフォードへと乗り込む。次戦は9日、ホームでセビージャとのリーグ戦に臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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