投手・大谷の気になるリハビリ期間 2度のオフ挟むと、即キャリアハイも?

丹羽政善
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 メジャー2年目のシーズンを迎えるエンゼルス・大谷翔平。昨秋に右ひじの靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けた影響で、今季は代名詞の二刀流を封印。年間通して打者一本でのプレーを予定している。

 気になる戦列復帰の時期はいつなのか、そして二刀流復活の目処は――。トミー・ジョン手術に詳しい医師の見解を加えつつ、3回に分けて大谷の現状とこれからをリポートする。

 第2回は打者と投手、それぞれの実戦復帰に向けた道のりについて。

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4月には打者として実戦復帰?

手術をした右腕でサインを書く大谷。打者として、そして投手としての復帰時期はいつになるのか 【写真は共同】

 前回、トミー・ジョン手術から4カ月半後には、どんな動きができるのか、というところまで話を進めた。

 ちょうど今、大谷はその時期を迎えているが、「ベースボール&スポーツクリニック(仮称)」を今春、武蔵小杉(川崎市)に開業予定の馬見塚(まみづか)尚孝さんによれば、仮に術式に伊藤法を選択した場合、「フルに打撃練習をしている」そうだ。

 となると次のステップは実戦。そこまでどんなステップを踏むのか。

 馬見塚さんが執刀してきた選手を例とするなら、「選手ごとに症状や診察所見を直接診察またはオンライン診療で評価しながら、ケースバイケースで復帰レベルを決めている」とのこと。

 よってもちろん個々で差があるものの、「おおむね5カ月で試合レベルの打撃に復帰している」そうだ。

 つまり、10月1日に手術をしていれば、3月に実戦復帰したとしても決して早くはない。MLBのスケジュールで考えれば、オープン戦にもほぼフル参加できる。

 となると当然、術後6カ月となる4月には、問題なく実戦復帰――つまり、開幕には間に合ってもおかしくないが、最終的な判断はどう下されるのか。

 その点について馬見塚さんはこう説明した。
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著者プロフィール

1967年、愛知県生まれ。立教大学経済学部卒業。出版社に勤務の後、95年秋に渡米。インディアナ州立大学スポーツマネージメント学部卒業。シアトルに居を構え、MLB、NBAなど現地のスポーツを精力的に取材し、コラムや記事の配信を行う。3月24日、日本経済新聞出版社より、「イチロー・フィールド」(野球を超えた人生哲学)を上梓する。

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