安部×杉岡×前田 東京五輪世代対談  Jでしのぎを削り、見据える大舞台へ

元川悦子

安部「自分が若手とも中堅とも思っていない」

「サッカー選手になってから年齢は意識していない」と安部(左)。写真は昨シーズンのもの 【写真:ロイター/アフロ】

――Jリーグでは若手のみなさんも、世界的に見ればそう若くないという意識や危機感はありますか?

安部 僕はプロサッカー選手になってからあまり年齢は意識していないです。今の自分が若手とも中堅とも何とも思ってない。選手である以上、つねに高い環境にステップアップすることを心に置いて、向上心を持ち続ける。それがあるべき姿だと思います。

前田 僕も一緒で、高卒で山雅に入った時から若手とは思ったことがない。常に上を目指していますし、いずれは世界にいってやりたいので、頑張ります。

杉岡 世界的に見れば、この世代でいい選手はたくさんいる。日本基準ではなく、世界基準で考えていくことが大切ですね。

最後に3人それぞれにアピールポイントを語ってもらった 【スポーツナビ】

――最後に1人1人のアピールポイントをお願いします。

杉岡 左利きでこの身長のサイドバックはなかなかいない。その強みを存分に発揮してプレーしていきます。

安部 鹿島は伝統あるチームで重圧やプレッシャーも日本一ある。その中で勝とうする姿勢やメンタリティなど、プレー以外のところをむしろ見てほしいです。それが僕らの強みであり、スタンスなので。

前田 僕はスピードでこの2人を抜き去りたい。それをぜひ見てください!

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著者プロフィール

1967年長野県松本市生まれ。千葉大学法経学部卒業後、業界紙、夕刊紙記者を経て、94年からフリーに。Jリーグ、日本代表、育成年代、海外まで幅広くフォロー。特に日本代表は非公開練習でもせっせと通って選手のコメントを取り、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは94年アメリカ大会から5回連続で現地へ赴いた。著書に「U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日」(小学館刊)、「蹴音」(主婦の友社)、「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年」(スキージャーナル)、「『いじらない』育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(日本放送出版協会)、「僕らがサッカーボーイズだった頃』(カンゼン刊)、「全国制覇12回より大切な清商サッカー部の教え」(ぱる出版)、「日本初の韓国代表フィジカルコーチ 池田誠剛の生きざま 日本人として韓国代表で戦う理由 」(カンゼン)など。「勝利の街に響け凱歌―松本山雅という奇跡のクラブ 」を15年4月に汐文社から上梓した

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