難なくクラブW杯を制したレアル・マドリー 他チームに示した“果てしない格差”
期待外れのグアダラハラと鹿島
鹿島は初戦のグアダラハラに勝利したものの、その後は連敗。サプライズを起こすことはできなかった 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】
期待外れという点は鹿島アントラーズも当てはまる。2016年大会の決勝ではクリスティアーノ・ロナウド擁するレアル・マドリー相手に延長戦にもつれ込む激戦を演じただけに、今回の準決勝でもロス・ブランコスを苦しめることが期待されていた。
だがふたを開けてみれば両者の力の差は明らかで、善戦したのは立ち上がりの10分間のみだった。その後はレアル・マドリーがリズムをつかみ、ギャレス・ベイルが恐るべきポテンシャルを見せつけることでサプライズの可能性は消し飛んでしまった。
鹿島にフットボールの質が欠けていたことは確かだが、彼らの前に立ちはだかったレアル・マドリーの強さも想像以上だったのだろう。ロナウドを失い、国内リーグでは苦戦続きの状況ながら、彼らには優勝を義務付けられたプレッシャーも重荷にはならなかったようだ。
現状の大会形式が続く限り、欧州王者の優位は揺るぎそうにない。選手の質だけでなく、準備期間やその他の背景も含め、他地域代表との間にはあまりにも大きな差があるからだ。
(翻訳:工藤拓)