結末は世代交代か「またまたルメール」か 舞台は京都、JBCクラシック記者座談会

競馬専門紙「優馬」

まだまだ出番のある馬も 穴ならコレだ!

瀬古「僕は得意の京都に替わってテイエムジンソクの一発アリと見ています。年明けの東海Sを勝った後は結果が出てませんが、先行勢が総崩れのフェブラリーS、休み明けで58キロを背負った平安S、そして力の要るダートより中央の軽いダート向きの馬ですから交流重賞のここ2走も馬場適性と、それぞれに敗因はハッキリしています。ゴールドドリームの強襲に遭ったもののコパノリッキーに競り勝って2着だった昨年のチャンピオンズCの内容からも、このメンバーなら実力上位と見ていいですし、ここまで人気が落ちるのなら絶好の狙い目かと思います」

広田「陣営も近走の結果については悲観しておらず、“ここ2走はナイター競馬に少し戸惑いもあったようで、馬場入りに手こずったりしてレース前に神経を使っていた。今回は実績十分の京都だし、同型との兼ね合い次第だが、モマれない形なら番手でも競馬ができる”と、木原師も話してました。うまくマイペースに持ち込めれば、粘り込むシーンも十分あるでしょう」

須藤「ハイレベルの3歳世代ということでオメガパフュームが人気を集めてますが、人気と実力を天秤にかけると狙ってみたくなるのがテーオーエナジーです。2走前のJDダービーでは、逃げて目標とされる形になりながら、オメガとは僅かコンマ2秒差。ゴール寸前まで粘りに粘った内容からも、力差はそう感じませんでした。初めて短距離戦を使った前走で惨敗してほとんど人気はないですが、叩いての上積みと適距離で激変があっていいはずです」

吉田「前走で2着とはいえ3歳馬に完敗を喫したセンチュリオンですが、勝負どころで前が壁になって一旦置かれてしまったもので、地方の小回りコースでは挽回も厳しかったと言えますわ。溜めてもそれほど強烈な脚を使えるわけではないので、好位でいかにロスなく立ち回れるかが鍵となりますが、いい枠も引けましたし、完全に本格化したと思わせた春の走りが蘇れば、勝負になっておかしくないんとちゃいますか」

桜井アポロケンタッキーは、2走前によもやの大敗を喫しましたが、一息入れて立て直された前走でキッチリと本来の走りを取り戻しましたね。輸送でカイバ食いが落ちる傾向があり、当日輸送かつ輸送時間も短い京都に替わるのは、実際に重賞勝ちもあるように大歓迎の馬。勝ち味に遅いタイプなのは否めませんが、全てが巧く噛み合えば出番があっていいでしょう」

瀬古「あと、大穴として是非ともマークしておきたいのがクリソライトです。1年以上ものブランク明けということもあって、さすがに陣営にも強気なムードはありませんでしたが、この極端な枠を引いたことで鞍上が思い切った策に出る可能性もあると思うんですよ。今回と同じ舞台で、それまでの先行策から一転して2着に追い込んで見せた3走前の再現がないとは言えませんよ」

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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