日本馬2頭惨敗、厳しい豪州初戦に……好騎乗光った英国ベストソリューションV
勝利を呼び込んだ立役者は鞍上のP.コスグレイヴ騎手
勝利したベストソリューション陣営、P.コスグレイヴ騎手(左)の好騎乗が光った 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
トップハンデの57.5kgを克服しての勝利は、過去3度走って2勝、2着1回と得意の「重馬場」であったこと、豪州では抜群の実績を誇るデインヒル(父コディアックはその直仔)の「血」の後押しもあったが、勝利を呼び込んだ立役者は鞍上のP.コスグレイヴ騎手であることに間違いはない。以前は豪州のゴドルフィンの主戦を務めていたJ.マクドナルド騎乗のザタージマハルが勝負をかけるのを見るや否や、P.コスグレイヴ騎手は躊躇なくスパート。デフォーをクビ差おさえたバーデン大賞同様に、並んだら負けないベストソリューションの負けじ魂に火をつけた。
2着ホームズマンは父が短距離向きのウォーフロントで距離が心配されたが、行き脚がつくとそのパワーを見せつけた。3着ザクリフスオブモハーは豪州初戦のG1ラドブロークスS(4着)から着順をひとつ上げ、目標のG1メルボルンカップにメドを立てたと見ている。
(サラブレッドインフォメーションシステム 奥野 庸介)