おすすめドラフト候補【阪神編】 糸井、福留の後継者候補が地元に

西尾典文
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 10月25日に行われるプロ野球ドラフト会議。今夏の甲子園を沸かせた高校生だけでなく、大学、社会人にも目玉候補がめじろ押しだ。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材する西尾典文氏が、各12球団に推薦したいドラフト候補を紹介する。

金本監督が就任し3年目の阪神。今季は打線の迫力不足に苦しんだ 【写真は共同】

 金本知憲監督が勝負と位置付けた就任3年目の今シーズンだったが、昨年の2位を下回る成績に終わる可能性が濃厚となった。4番として期待された新外国人ロサリオの不振は大きな誤算だったが、それ以上に問題だったのがその穴を埋めるべき若手の台頭が見られなかったことだ。

 2年目の糸原健斗がセカンドのレギュラーに定着したのは明るい材料だが、それに続く安打数を記録したのは大ベテランの糸井嘉男と福留孝介というのが何よりチームの停滞を物語っている。捕手の梅野隆太郎に目途が立ち、シーズン終盤に北條史也と大山悠輔が開花の兆しを見せたものの、全体的に伸び悩んでいる選手が多い。特に一昨年の新人王である高山俊の低迷は大問題だ。

 投手陣は才木浩人、小野泰己がローテーション入りしたのは大きいが、こちらもエースにならないといけない藤浪晋太郎は未だ復活途上。自慢もリリーフ陣も外国人のドリス、ベテランの桑原謙太朗、大ベテランの能見篤史と藤川球児が支えている状況で、来年以降は不透明な部分が多い。(成績などの状況は9月30日現在)

即戦力投手か、若手野手か

 高山、大山を連続で1位で獲得し、昨年も抽選で外れたものの清宮幸太郎(早稲田実→日本ハム)、安田尚憲(履正社→ロッテ)を指名していることから今年は1位で即戦力投手を指名すべきという声も多いが、若手の充実度を考えると野手の方が手薄な印象は否めない。
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著者プロフィール

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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