本塁打王は丸か筒香か、それとも…? セ・パ個人タイトル争い<野手編>
パ・リーグ首位打者、最多安打、最高出塁率
西武・山川は9月15日に40本塁打の大台に乗せた 【写真は共同】
「最多安打」では、秋山翔吾が176本でトップを走る。チームメイトの浅村栄斗(西武)が2位の164本で追うが、残り14試合で12本差を逆転するのは至難の業。このまま秋山が、日本記録の216安打を放った15年、17年に続き3度目の最多安打タイトルを獲得するだろう。
混戦なのが「最高出塁率」である。近藤健介と柳田悠岐の2人が出塁率4割3分6厘をマークしているが、わずか1毛差で近藤がトップという状況。近藤にとっては初の個人タイトルとなるだけに、最後まで集中して打席に立ちたいところ。柳田、秋山、近藤という現在のパ・リーグを代表するヒットメーカーが、タイトルを分け合うのだろうか。
パ・リーグ本塁打、打点、盗塁
「打点王」では100打点以上が3人。1位が浅村栄斗で116打点、2位に山川穂高で111打点、3位には中田翔(日本ハム)が102打点で付ける。本塁打と比較して1試合で荒稼ぎすることが可能で、上位の差、特に1位と2位の差は少ない。山川が2冠を獲得するのか、それとも浅村が13年以来2度目の打点王に輝くのか。チーム内での競争になる。
そして「盗塁王」争いは、さらに混戦。2年連続4度目の最多盗塁タイトルを狙う西川遥輝(日本ハム)が36盗塁で1位だが、井口資仁新監督の下で“足”に目覚めた中村奨吾(千葉ロッテ)が1個差の35盗塁で2位、さらにプロ2年目の源田壮亮(西武)が34盗塁の3位に付けている。残り試合はロッテが19試合でもっとも多く、日本ハムは16試合、西武は14試合。10月10日、11日にはロッテ対日本ハムの対戦カードがシーズン最後に組まれており、西川対中村の直接対決になるかも知れない。最後の最後まで目が離せない。
・打率
1位:柳田悠岐(ソフトバンク)3割5分7厘
2位:近藤健介(日本ハム)3割2分9厘
3位:秋山翔吾(西武)3割2分6厘
・安打
1位:秋山翔吾(西武)176本
2位:浅村栄斗(西武)164本
3位:柳田悠岐(ソフトバンク)153本
・出塁率
1位:近藤健介(日本ハム)4割3分5厘8毛
2位:柳田悠岐(ソフトバンク)4割3分5厘7毛
3位:秋山翔吾(西武)4割0分7厘
・本塁打
1位:山川穂高(西武)42本
2位:柳田悠岐(ソフトバンク)34本
3位:浅村栄斗(西武)28本
・打点
1位:浅村栄斗(西武)116打点
2位:山川穂高(西武)111打点
3位:中田翔(日本ハム)102打点
・盗塁
1位:西川遥輝(日本ハム)36個
2位:中村奨吾(ロッテ)35個
3位:源田壮亮(西武)34個