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U18侍ジャパン、全員野球で決勝進出へ
敗戦から一夜明け次戦へ準備は万全
1次ラウンドでは9打数6安打と好調の藤原。スーパーラウンドでも主軸としての活躍が期待される
1次ラウンドでは9打数6安打と好調の藤原。スーパーラウンドでも主軸としての活躍が期待される【写真は共同】

 2年連続6度目のアジア一を目指すU18侍ジャパン。1次ラウンドを2勝1敗でA組2位となり、7日から始まる各組1位、2位が集うスーパーラウンドでB組1位の台湾、同2位の中国と対戦する。

実戦想定し練習で投手と対戦

 6日は9時からサンマリンスタジアムで公式練習。前日の韓国戦後、ミーティングを24時まで行い、就寝は1時前後というが、朝早い練習でも1時間半元気に汗を流した。決勝進出へほぼ負けが許されない状況ではあるが、「負けは負けと認めて、リセットし直そう」(小園海斗/報徳学園3年)と気持ちを切り替えた選手たちの明るい表情が目立った。


 キャッチボール、ノックの後のフリーバッティングでは、山田龍聖(高岡商3年)との2本バッティング、奥川恭伸(星稜2年)と渡邉勇太朗(浦和学院3年)との1本バッティングを実施。ここまで9打数6安打と好調の藤原恭大(大阪桐蔭3年)をはじめ、小園、野尻幸輝(木更津総合3年)らがライナー性の打球を飛ばし、3戦無安打の日置航(日大三3年)もセンターへヒット性の打球を放った。日置の一打にはバッティングを見守っていた選手から「初ヒットやー」と歓声が上がった。


 あえて投手をマウンドに立たせたのには理由がある。1次ラウンド初戦の香港戦では26得点、2戦目のスリランカ戦で15得点を挙げたが、3戦目の韓国戦はエラー絡みの1得点のみ。さらに、スリランカ戦では27アウト中9個、韓国戦では27アウト中12個とフライアウトが目立った。永田裕治監督は「本当なら緩いボールをしっかり打たせる練習をしたいが、時間がないので生きたボールを見たほうがいい」とその意図を説明した。


 韓国戦では相手打線に10球粘られて四球を許したのをきっかけに失点。それが敗戦につながった。「やりたい野球を韓国にやられた。粘って球を放らす野球ができれば」と永田監督は課題を挙げる。国際試合は好球必打がセオリーではあるが、ややもすれば淡白な攻撃にもつながる。主将の中川卓也が1本バッティングで12球粘ったが、試合で選手がいかに実践していくかが大事になる。


「調子を短期間で戻すのは難しいので、調子のいい選手の打順を組み替えることも考えている」と明かす永田監督。細かい部分は語らなかったが、この日の練習を見て、7日の台湾戦ではどのようなオーダーが組まれるのか。小園、藤原、中川、根尾昂(大阪桐蔭3年)、野尻と中軸に左打者が多い打線で、チームの元気印でもある奈良間大己(常葉大菊川3年)や日置の右打者がカギを握る。

課題の試合への入り方「攻めるリードを初回から」

 投手陣は心配なさそう。2試合スタメン捕手を務めた小泉航平(大阪桐蔭3年)も「しっかりと調整してくれている」と、投手陣の出来には太鼓判を押す。制球良く打たせて取るタイプの野尻、“大谷二世”の異名を取る190センチ右腕・渡邉、今夏の甲子園で“カナアシ”ブームを巻き起こした吉田輝星(金足農3年)の先発3投手はしっかりと試合を作った。


 中継ぎでは唯一2年生ながらメンバー入りしている奥川が最速149キロを記録。「国際試合は左腕がカギを握る」と言われていた大型左腕・山田、テンポのいい技巧派左腕・板川佳矢(横浜3年)はともにヒットを許していない。東京で調子が悪かったという市川悠太(明徳義塾3年)も香港戦で3者三振とコンディションは良さそう。今夏の甲子園最速151キロを投げた柿木蓮(大阪桐蔭3年)も韓国戦で1イニング投げて危なげない投球を披露した。根尾も韓国戦で自己最速を更新する149キロを投げ込むなど、今後の登板へ期待できる内容だった。


「点数を取って最少失点で逃げ切りたい」U18侍ジャパンにとって投手陣のここまでの出来は頼もしいが、課題は試合への入り方。大学日本代表との壮行試合でも初回に3失点したが、韓国戦でも四球、エラー、本塁打で初回に3失点。小泉は「攻めるリードを初回からしていきたい」と反省をしつつ、今後へつなげる。


 スーパーラウンド初戦で対戦する台湾。「シャープなスイングをしてくるし、150キロ投げる投手もいる」(永田監督)と警戒を怠らない。スーパーラウンドは「決勝のことは考えずスクランブルでいく」と語る永田監督。韓国戦の敗戦を引きずることなく、ムードは決して悪くない。全員野球で決勝進出へ、そしてアジア一を目指す。

スポーツナビ

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