“ふたつのリーグ”からみるF1後半戦 ベッテルにも逆転Vの可能性あり
チャンピオン争いの行方は?
タイトル争いを繰り広げるハミルトン(右)とベッテル(左) 【XPB Images】
後半戦これから数年に一度……いや、それ以上のチーム/ドライバー変動が勃発する。19日現在、レギュラーコンビが決定済みは2チーム。シートが決まっているドライバーは6人だけだ。
18年F1シーズンの前半12戦を終えた時点から見た後半戦、そして戴冠への攻防を取り上げたい。前半12戦までの1位と2位の得点、それ以降の追加点、その結果を一覧すると直近の4シーズンでは“逆転V”が3度起きた(17年、16年、14年)。前半12戦までのポイントリーダーがチャンピオンシップを制覇したのは15年の一度きりだ。
2017年
前半1位 セバスチャン・ベッテル220点、2位 ルイス・ハミルトン213点
最終1位 ハミルトン363点(追加150点)、2位 ベッテル:317点(追加97点)
2016年
前半1位 ハミルトン217点、2位 ニコ・ロズベルグ198点
最終1位 ロズベルグ385点(追加187点)、2位 ハミルトン380点(追加163点)
2014年
前半1位 ロズベルグ220点、2位 ハミルトン191点
最終1位 ハミルトン384点(追加193点)、2位 ロズベルグ317点(追加97点)
このデータを分かりやすく言えば後半に“カタメ勝ち”した者がV奪取している。17年ハミルトンは8戦4勝、16年ロズベルグは9戦4勝、14年ハミルトンは7戦6勝。このハイアベレージが逆転タイトルにつながった。
18年は1位ハミルトン213点、2位ベッテル189点の「24点差」から後半戦へ突入する。両者の差は14年の「29点差」よりも小さく、17年の「7点差」よりは大きい。ふたりが5度目王者を目指す後半戦、固め勝ちするのはどちらか。両ドライバーとも勝ち切れなければ、F1グランプリ通算997戦目となる最終戦アブダビGP夜空の下で決まることに……。