井上インタビュー

「ありがとうございました。みなさん、思った以上に会場へ足を運んで頂いてありがとうございました。グッドマンとの試合が2度流れ、対戦相手が変更という今までにも経験したことがないことがありましたが、みなさんが足を運んでくれて、ここに立てているとつくづく思いました。

　急遽代役で対戦を受けてくれたキム選手、ありがとうございました。
　いつもより被弾する場面が多かったと思いますが、急遽対戦相手が変わり対策不足もあり、リングの上で確認しようかというところで、全体的な内容としてはよかったと思います。

　ボクサーとしての完成度は自分では測れない部分がありまして、キャリア最終までレベルアップできるトレーニングを続けていきたいと思います。

（退場していくイェジュンに拍手を送る）
　2025年は大事な年にしていきたいと思ってますので、この後会長と話して今後のことを決めていきたいと思います」

ボブ・アラム
「偉大な国、日本の偉大な井上選手、大谷選手をロサンゼルスへもたらしてくれたように、春に井上選手をラスベガスにもたらしてもらえればと思います。1試合、ラスベガスで楽しみにしていてください」

井上
「海外での試合を目指していますので、今年の春、ラスベガスで試合をしたいと思います。
みなさん、12月24日から1月24日に試合をすることができ、足を運んで頂き本当に嬉しく思います。ありがとうございました。
　今年はラスベガスとサウジアラビア、海外での戦いを目指していますので、今後も期待して頂けたら嬉しく思います。
　最後にクリスマスプレゼントに用意したサイン入りのTシャツを全方向に3つずつ投げさせて頂きます。ありがとうございました」

ボブ・アラム
「ドジャースからスカウトが来ないようにみなさん見守っていてください」

4R

イェジュンは右ジャブから左ボディストレート。井上は圧力を強めてイェジュンをコーナーに詰め、ストレートを上下に散らす。イェジュンの左ストレートをかわした井上はすぐに右ストレートをリターン。

イェジュンを追いボディフックを入れる井上だが、イェジュンも右アッパーを突き上げる。来いと呼び込むイェジュンだが、井上は左ボディでガードを落とし、ワンツーを叩き込むとイェジュンはダウン。ダメージに立ち上がれず井上のKO勝ちとなった。

3R

イェジュンのジャブをバックステップし、井上はボディストレート。しかしイェジュンが左ストレートを伸ばしてとらえる。さらにイェジュンがストレートを放つと、これは井上がブロック。

イェジュンの進行方向を塞ぐようにジャブを放ち、井上は右ストレート。イェジュンのフックをかわし、左・右とボディフックを打ち込む。

2R

開始から井上は前に出て圧力を発していく。井上はジャブでの先行からボディストレート。続いて右ストレート。上下に振っていく井上。そして井上は右フック。

井上はガードを固めてイェジュンを誘い、手を出してきたところにカウンターを狙う。左ストレートを当てるイェジュンだが、続いてのストレートには井上が右ストレートを打ち下ろしてカウンターする。

1R

イェジュンはサウスポーに構えて向かう。井上は左手でイェジュンの右手を触って探りつつ右ボディストレートを伸ばす。イェジュンにロープを背負わせる井上は再びボディストレート。井上はプレッシャーを緩めずに展開し初回を終える。

入場

先に入場のイェジュンは落ち着いた表情で花道を進み、ロープをくぐってリングに入ると静かな笑みを浮かべる。

続いてリフトにせり上げられ姿を現した井上は左腕を高く上げ、引き締まった表情で花道を行く。階段を駆け上がりリングに入ると、右腕を上げ場内にアピールする。

韓国、日本の順で国歌演奏が行われ、井上は目を閉じ精神を集中する。

井上はすぐにでも試合に入れるような鋭い目つきでリングコールを聞きながら待つ。対するイェジュンは名前がコールされると、小さく片手を上げる。