北島康介にとってのアジア大会とは!? 「あの世界記録があったおかげで…」
あれだけ自己分析をできる１８歳はいない
――今年のアジア大会では、競泳は男女ともに全種目フルエントリーで挑みます。北島さんが注目するポイントを教えてください。
アジア大会でも五輪でも、大会の初日から行われる競技で活躍するということが大会自体を盛り上げる大きな役割になっています。他の競技も含めた日本チームに勢いをつける活躍をしてもらいたいと思っていますし、そこが注目するポイントです。
細かく見れば、皆さんも注目されている池江璃花子選手（ルネサンス／淑徳巣鴨高）の泳ぎには注目したいです。何かをしてくれるんじゃないか、と僕は思っています。今はとても自信に満ちあふれているし、発言ひとつとっても、あれだけしっかり自己分析ができる１８歳はいないんじゃないかと思います。１８歳のときの僕とは比べものにならないくらい（笑）。
池江選手は日本記録を更新し続けていて、それが世間から見たらすごいということになるんでしょうけど、たぶん彼女はその先、世界で勝てるようになるにはどういうふうにすれば良いのかを自分でしっかり考えられている。そういうところを応援したくなるし、これからもっと世界的な選手になっていくんじゃないかと思います。
女子は池江選手だけじゃなくて、大橋悠依選手（イトマン東進）も勢いがある選手のひとりだと思います。そういう選手たちが世界に向けて、アジア大会を通してどういうメッセージを残すのか、ということにも注目したいです。
――北島さんの種目でもあった平泳ぎでは、日本から小関也朱篤選手（ミキハウス）と渡辺一平選手（早稲田大）が出場します。特に、小関選手は６月に１００メートルで５８秒７８をマークし、北島さんの日本記録（５８秒９０）を更新しました。
小関選手は世界経験も豊富になってきましたし、自分がやるべきことを分かってきて、自分が成し遂げたいことも整理できているからこそ、記録が伸びているんだと思います。ですからアジア大会では、勝つこと自体は彼にとってはそれほど大きなミッションにはなっていないかもしれません。だからこそ、驚くような記録が生まれるかもしれないです。渡辺選手に関しては、世界記録を出してからまだ勝負という面で勝っていませんから、アジア大会をきっかけにして、本当の意味での大きな自信をつかんでほしいなと思っています。
アジア大会でも五輪でも、大会の初日から行われる競技で活躍するということが大会自体を盛り上げる大きな役割になっています。他の競技も含めた日本チームに勢いをつける活躍をしてもらいたいと思っていますし、そこが注目するポイントです。
細かく見れば、皆さんも注目されている池江璃花子選手（ルネサンス／淑徳巣鴨高）の泳ぎには注目したいです。何かをしてくれるんじゃないか、と僕は思っています。今はとても自信に満ちあふれているし、発言ひとつとっても、あれだけしっかり自己分析ができる１８歳はいないんじゃないかと思います。１８歳のときの僕とは比べものにならないくらい（笑）。
池江選手は日本記録を更新し続けていて、それが世間から見たらすごいということになるんでしょうけど、たぶん彼女はその先、世界で勝てるようになるにはどういうふうにすれば良いのかを自分でしっかり考えられている。そういうところを応援したくなるし、これからもっと世界的な選手になっていくんじゃないかと思います。
女子は池江選手だけじゃなくて、大橋悠依選手（イトマン東進）も勢いがある選手のひとりだと思います。そういう選手たちが世界に向けて、アジア大会を通してどういうメッセージを残すのか、ということにも注目したいです。
――北島さんの種目でもあった平泳ぎでは、日本から小関也朱篤選手（ミキハウス）と渡辺一平選手（早稲田大）が出場します。特に、小関選手は６月に１００メートルで５８秒７８をマークし、北島さんの日本記録（５８秒９０）を更新しました。
小関選手は世界経験も豊富になってきましたし、自分がやるべきことを分かってきて、自分が成し遂げたいことも整理できているからこそ、記録が伸びているんだと思います。ですからアジア大会では、勝つこと自体は彼にとってはそれほど大きなミッションにはなっていないかもしれません。だからこそ、驚くような記録が生まれるかもしれないです。渡辺選手に関しては、世界記録を出してからまだ勝負という面で勝っていませんから、アジア大会をきっかけにして、本当の意味での大きな自信をつかんでほしいなと思っています。
――４年前に大会ＭＶＰを獲得した萩野公介選手（ブリヂストン）もいます。
金メダリストという大きなプレッシャーも、去年に比べたらそんなに大きく感じていないと思いますし、気持ち良く、自分自身が本来持っている力を発揮できるようなレースをしてもらいたいです。特にこの２年間は苦しいシーズンが続いていましたけど、最近は気持ちも前向きになってきているように感じています。ですから、苦しんだ萩野選手が何かきっかけをつかむ大会になるかもしれない、というところにも注目してもらいたい。もちろん、瀬戸大也選手（ＡＮＡ／ＪＳＳ毛呂山）との対決も楽しみにしています。
――北島さんも萩野選手と同じように、初めて出場したアジア大会でＭＶＰを獲得しました。萩野選手にも当時の北島さんと同じように、連続ＭＶＰ獲得という期待がかけられると思いますが、そういった大きなプレッシャーや緊張感とは、どのように向き合ってきたのでしょうか？
確かに萩野選手は僕と同じ年齢でアジアチャンピオンになって、大学４年生で五輪で金メダルを取ったのもそうですし、同じ年回りなのかもしれません。僕の場合、そういうプレッシャーはできるだけポジティブに考えるようにはしていました。それに緊張というのは、自分の能力を発揮するうえではとても大事な要素だと思っています。僕自身、緊張しなかったときのパフォーマンスは悪かったですから（笑）。世界のトップアスリートが、緊張して自分の力を出せませんでした、という話は聞いたことがない気がします。しっかりと緊張と向き合える選手が一流なのだと思いますし、緊張することによって、水泳の場合は自分が持っているもの以上の力を出せるのではないでしょうか。
金メダリストという大きなプレッシャーも、去年に比べたらそんなに大きく感じていないと思いますし、気持ち良く、自分自身が本来持っている力を発揮できるようなレースをしてもらいたいです。特にこの２年間は苦しいシーズンが続いていましたけど、最近は気持ちも前向きになってきているように感じています。ですから、苦しんだ萩野選手が何かきっかけをつかむ大会になるかもしれない、というところにも注目してもらいたい。もちろん、瀬戸大也選手（ＡＮＡ／ＪＳＳ毛呂山）との対決も楽しみにしています。
――北島さんも萩野選手と同じように、初めて出場したアジア大会でＭＶＰを獲得しました。萩野選手にも当時の北島さんと同じように、連続ＭＶＰ獲得という期待がかけられると思いますが、そういった大きなプレッシャーや緊張感とは、どのように向き合ってきたのでしょうか？
確かに萩野選手は僕と同じ年齢でアジアチャンピオンになって、大学４年生で五輪で金メダルを取ったのもそうですし、同じ年回りなのかもしれません。僕の場合、そういうプレッシャーはできるだけポジティブに考えるようにはしていました。それに緊張というのは、自分の能力を発揮するうえではとても大事な要素だと思っています。僕自身、緊張しなかったときのパフォーマンスは悪かったですから（笑）。世界のトップアスリートが、緊張して自分の力を出せませんでした、という話は聞いたことがない気がします。しっかりと緊張と向き合える選手が一流なのだと思いますし、緊張することによって、水泳の場合は自分が持っているもの以上の力を出せるのではないでしょうか。
目先の結果にとらわれず先を見据えた取り組みを
――最後に北島さんが今後、水泳界に対してやっていきたいことや取り組んでいきたいこと、そして水泳界にとってのご自身の役割について、どのように考えているかを教えてください。
自分を育ててくれた水泳競技に対して貢献していきたいと思っています。それに僕は、古橋（廣之進）イズムを肌で感じた最後の年代ですから、自分が体感したことを今の若い選手たちに伝えていくことも大切な役割のひとつだと思っています。
それと世間から注目されるということは、その競技が発展していくうえですごく大切なことだと思っています。やはり世間から見られているという意識が持てると、行動ひとつひとつに緊張感も生まれますし、それが選手を成長させる要素にもなると思います。水泳は注目される競技である以上、僕は結果を残し続けないといけないと思っていますし、そうやって世間から注目されるからこそ、次世代の若い選手が育ってくるのではないでしょうか。
自分を育ててくれた水泳競技に対して貢献していきたいと思っています。それに僕は、古橋（廣之進）イズムを肌で感じた最後の年代ですから、自分が体感したことを今の若い選手たちに伝えていくことも大切な役割のひとつだと思っています。
それと世間から注目されるということは、その競技が発展していくうえですごく大切なことだと思っています。やはり世間から見られているという意識が持てると、行動ひとつひとつに緊張感も生まれますし、それが選手を成長させる要素にもなると思います。水泳は注目される競技である以上、僕は結果を残し続けないといけないと思っていますし、そうやって世間から注目されるからこそ、次世代の若い選手が育ってくるのではないでしょうか。
僕は今の世代の選手たちに、選手として何かを残すことはできないけど、今の選手たちが次の世代に選手として残せることはたくさんある。そういうことを通して１０年、２０年後の水泳界がどうなっていくのか、あるいはどうあるべきかということを考えていきたいと思っています。今が良ければ良いという考えではなくて、そこには２０年の東京五輪以降のことも頭に入れておかないといけない。そういう意味では、２０年はもちろん２４年、さらに２８年の五輪で泳ぐ池江選手を僕は見たいと思っています。
ひとつの大会で金メダルがいくつ取れました、というだけで終わらせないで、その結果をどうやって次につなげていくか。そのためにも、僕は若い選手に自分が経験したことを伝えたり、逆に若い選手から教わったりしながら長い目で水泳界を見て、考えていきたいと思っています。
◆◆◆番組情報(PR)◆◆◆
アジア大会 ８月１９日（日） ごご６時３０分〜
池江璃花子いきなり登場！
ＴＢＳ系列連日生中継
ひとつの大会で金メダルがいくつ取れました、というだけで終わらせないで、その結果をどうやって次につなげていくか。そのためにも、僕は若い選手に自分が経験したことを伝えたり、逆に若い選手から教わったりしながら長い目で水泳界を見て、考えていきたいと思っています。
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池江璃花子いきなり登場！
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