西野監督「不本意な選択だった」 W杯ロシア大会、ポーランド戦後の会見

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勝ち上がった喜びで満足せず、次の試合に臨む

日本の決勝トーナメント進出は3回目。過去2回とは違う状況で臨みたいと語る 【Getty Images】

──次の相手は決まっていないが大きな勝負になる。どんな改善を考えているか?(大住良之/フリーランス)

(ラウンド16は)日本のサッカーが初めて経験するポイントではない。また経験できる状況を勝ち取った瞬間ではあります。日本代表は(過去にラウンド16に進出した日韓大会と南アフリカ大会の)2大会とも、この時点ですべてを出し尽くして、やっと(ベスト)16に臨むことができた。おそらく今、同じ状況かもしれないが、気持ちの上で対戦相手に対して、今まで以上に優位なスピリットを持ち、精神的にも今までの状況と違う持ち方をさせたいと思います。

 すべて出し尽くして、ステージ突破を成し遂げた。その延長に16があったのではなく、そうではない状態に持っていきたいと思います。余裕はないけれど、疲弊しているのも分かりますが、イングランドやベルギーに臆することなく、勝ち上がった喜びで満足せず、今までの大会と気持ちの面で違うんだという状況で臨む。そこだけは自信を持っていかせたい。今日の分まで強気で(ラウンド16を)迎えたいと思います。

──スタメンを6人替えたが、この先を考えてなのか。戦術的なことなのか、それともチームの和を考えたのか。そして正解だったと思うか?

 和ということではないです。常に和はあるし、出ていない選手を起用したいという思いは一切ないです。総合的な判断ですし、勝ち上がることを自分の中で前提と考えていました。もちろん出ていない選手を起用したいという気持ちだけで、メンバーを変更しているわけではない。やれる、戦える、勝てる。3戦目で目に見えない疲弊をしている、ダメージがある。3戦とも同じスタート(メンバー)でも、もちろん戦えたと思う。ただそれは試合前の判断で、おそらく選手たちが相当ダメージを持っていて、フィジカル的にも感じるところがある。6人を起用したのは、いい状態がであったし、間違いなく同じようなチームスピリッツでやれる選手を起用しました。決して不正解だとは一切思っていないです。

──イングランドとベルギー、ラウンド16の相手はどちらがいいか?

 ワールドクラスの両チームなので、チャレンジしがいがある。(相手が)決まってから自分のチームを整えることと、対戦相手の分析をして、どういう戦いができるか。現時点では両チームとも対戦したいです。非常にやりがいのあるチームだと思います。

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